2011年4月9日
第3陣

メンバー
・釜石地区
 鈴木孝徳(千葉、7期)
 新里雅人(沖縄、23期)
・登米・南三陸地区
 塩川宏郷(福島、10期)
 阿波谷敏英(高知、13期)
 柴崎嘉(香川、17期)
 市川万邦(山梨、18期)
 小橋孝介(千葉、28期)

スケジュール概要 
4月2日(土)
 自治医大集合、ブリーフィング
 夕食の後、学生寮和室で宿泊
4月3日(日)
 午前7時、学生寮を出発
 車5台に分乗し東北自動車道を北進 (1台は直接、釜石に向かう)
 午後1時40分 藤沢町民病院到着 現地オリエンテーション
 米谷病院、豊里病院、志津川ベイサイドアリーナを訪問
 米谷病院に市川、豊里病院に塩川、柴崎、志津川ベイサイドアリーナに小橋を配置する
4月4日(月)
 米谷病院(市川)、豊里病院(柴崎)、津山診療所(塩川)、志津川ベイサイドアリーナ(小橋)がそれぞれに業務をおこなう
4月5日(火)
 同上
4月6日(水)
 同上。午後から市川と小橋が交代、柴崎が米谷病院当直
4月7日(木)
 米谷病院(小橋)、豊里病院(柴崎)、津山診療所(塩川)、志津川ベイサイドアリーナ(市川)がそれぞれに業務をおこなう
4月8日(金)
 同上。阿波谷は、第4陣才川を迎えに北上まで往復。
 午後2時、第4陣本隊が豊里病院に到着。豊里病院、津山診療所、志津川ベイサイドアリーナ、米谷病院でそれぞれ引継ぎをおこなう。
 午後7時、阿波谷以外の第3陣は送迎車で出発、深夜、宇都宮到着。
4月9日(土)
 第3陣、自治医大でデブリーフィング
 午前、第4陣と阿波谷が津山診療所で打合せ、津山若者総合体育館訪問。
 阿波谷はプロジェクトの車を運転し、午後5時、自治医大到着

活動報告
 第3陣がそれまでと大きく変わったことは、プロジェクトに車が導入されたことである。第2陣まではヘリコプターでの往復であったが、東北自動車道も再開通したこともあり、車での往復となった。現地への車7台の搬送の負担はあったが、機動性は大いに向上した。現地のガソリン事情も改善しつつあった。また、第3陣までは日曜交代だったものが、第4陣からは金曜交代となった。したがって、第3陣は現地滞在が実質5日間となってしまった。
 南三陸町の避難所からの二次避難が始まっており、第3陣滞在中に登米市内の2か所(旧・鰐淵小学校、旧・嵯峨立小学校)に合計200人近くの避難者が移動してきた。これらの避難所からは米谷病院行きのバスが出ている。また、津山診療所の近隣には津山若者総合体育館、豊里病院の近隣には豊里多目的研修センターが避難所として南三陸からの避難者を受け入れている。このほかに、プロジェクトでは関与していないが、登米診療所の近隣には登米中学校が避難者を受け入れている。
 これらの避難所の患者は、それぞれ近隣の医療機関に受診することになる。米谷病院では、外来予約に自治医大枠を設定し、被災者の外来をおこなうことにした。津山診療所、豊里病院は通常の外来業務をおこなっており、必ずしも被災者のみを診療しているわけではない。保険診療をおこなっているため、持ち込んだ医薬品の使用は問題がある。
 被災者が受診するのを待つのではなく、避難所とより連携を深めた活動をすることを目的に保健師と協議をおこなった。診療が無い週末の時間を使って、津山若者総合体育館の健康相談を引き受けることになった。
 志津川ベイサイドアリーナでは、医療統括本部の支援をおこなった。全国から支援チームが来ており、医療統括本部の指示のもと各避難所などの巡回を分担しておこなっていた。また、イスラエルの仮設診療所がベイサイドアリーナに設営されていた。
 今後の方針として、志津川病院の医療機能を回復させることが必要であり、その方法について検討がおこなわれていた。4月中旬に引き揚げるイスラエルが施設を残してくれることになり、その施設を使用し志津川病院の医師および開業医が外来診療を再開することになった。支援に来ている医療チームは5月以降、順次、縮小され、仮設診療所での診療に移行していくことになる。入院機能については、登米市民病院内のプレハブ病棟を利用する案が出ていたが、まだ実現できる段階ではなかった。
 米谷病院はボイラーが復旧しておらず入浴はできなかったが、電気、水道は支障が無かった。小児科外来にある畳の部屋で宿泊させていただいた。豊里病院ではライフラインは復旧しており、病棟の家族控室で宿泊させていただいた。いずれの病院でも病院食をご馳走になった。しかし、4月7日(木)深夜に、震度6弱の最大余震があり、翌日まで停電に陥った。
 また、先遣隊から藤沢町民病院に前線本部が置かれていたが、5月以降、人員が減ることを考え、津山診療所に移すことにした。同診療所はボイラーが故障し湯が出ないが他には支障はなかった。4月8日(金)をもって藤沢町民病院を引き払った。同院には多大なるご協力をいただき、この場を借りてお礼を申し上げたい。

コーディネータ 阿波谷敏英