アレルギー・リウマチ科では、多発性筋炎・皮膚筋炎という病気で入院した患者さんを対象に、診療録(カルテ)を用いて「炎症性筋疾患の疾患活動性評価におけるβ2ミクログロブリンの有用性」という疫学研究を行うことになりました。

全身性エリテマトーデスや成人発症Still病といった他の膠原病では、症状が重いときには血液中のβ2ミクログロブリン(β2MG)が上昇することが報告されています。また、小児のStill病の患者さんでは、尿中のβ2MG(尿β2MG)も上昇し、病気の重症度と関連があることが知られています。炎症性筋疾患の患者さんでは、筋肉が壊れたときの指標になるクレアチンキナーゼ(CK)という数値が上昇し、病気の指標になります。しかし、一部にCKが上昇しない患者さんもおり、そのような患者さんではCKが病気の指標になりません。そこで、多発性筋炎・皮膚筋炎の患者さんでも、血液中や尿中のβ2MGが病気の指標となるかどうか、診療録からデータを抽出して調べてみることにしました。

この研究は、自治医大アレルギー・リウマチ科単独施設で行われます。2004年1月から2015年12月までの間に、当科に入院した多発性筋炎・皮膚筋炎の患者さんを対象としており、研究期間は2019年12月までを予定しています。この研究の結果は、学会や論文等で発表されることがありますが、患者さんの個人名等の情報が含まれることはありませんのでご安心ください。この研究は直接患者さんに協力して頂くものではありませんが、該当する患者さんにつきましては、この調査研究の趣旨にご理解頂けますようお願い申し上げます。なお、この研究に自分の情報を使用してほしくないとお考えの患者さんは、以下の連絡先に申し出てください。この研究から除外させていただきます。

この研究に関するお問い合わせは、下記の研究責任者までご連絡ください。

研究責任者:

自治医科大学アレルギー膠原病学学内准教授長嶋孝夫

電話番号:0285-58-7358 (直通)

苦情がある場合には、自治医科大学研究支援課(電話0285-58-7550)で受け付けます。