アレルギー・リウマチ科
教授 簑田清次
准教授 岩本雅弘

関節リウマチに伴う間質性肺炎(肺線維症)、細気管支炎は最も頻度が高い関節外病変です。関節リウマチの治療は、生物学的製剤により劇的に改善する一方で、肺病変の有無は治療法を選択する場合に特に重要で、生命予後にも関わります。また、関節リウマチの治療中の薬剤による肺炎(薬剤性肺炎)や感染症による肺炎などの副作用も予後に関わり、治療の際には注意が必要です。これらのことから、今回、関節リウマチ患者さんの画像所見より肺の病変を分類し、解析することにしました。

具体的な調査方法は、カルテ(診療録)の記録から調査するものです。直接、患者さんにご協力いただくものではありません。しかし、患者さんの個人情報を取扱うことになりますので、個人名等の情報は匿名化して慎重に取扱わせていただきます。

調査項目は年齢、性別、身長、体重、喫煙歴、飲酒歴、合併症、家族歴、既往歴(結核の有無)、アレルギー歴、関節リウマチ発症年齢、関節リウマチ罹病期間、関節リウマチの活動性指標、治療薬歴、経皮的動脈血酸素飽和濃度、血圧、胸部聴診所見、胸部レントゲン、胸部CT、肺機能検査、ツベルクリン反応、その他各種検査(心臓エコー、腹部エコー、MRI、関節のレントゲン等)、血液検査、尿検査です。

この調査を実施する病院は自治医科大学附属病院アレルギー・リウマチ科です。

また、本調査は平成30年3月31日まで行われます。自治医科大学の疫学研究倫理審査委員会において調査の意義や倫理性等に問題がないとして承認されています。

なお、本調査の集計結果で得られた知見は学会や論文等で発表されることがありますが、いずれの場合でも患者さんの個人名等は使用しませんのでプライバシーは守られます。

該当する患者さんにおかれましては、本調査の趣旨にご理解いただけますようお願い申し上げます。

該当患者さんで、本調査へのご質問・苦情等ありましたら下記まで問合せ下さい。

平成25年11月18日 倫理委員会承認

質問のお問合せ先

・自治医科大学附属病院アレルギー・リウマチ科 研究責任者 准教授 岩本雅弘

〒329-0498 下野市薬師寺3311-1 ℡:0285-58-7358(医局)

該当患者さまで、本調査への苦情等ありましたら下記まで問合せ下さい。

苦情がある場合

自治医科大学研究支援課(電話0285-58-7550)で受け付けます。