学部生の教育について

 大 学院生の教育・指導について
   医学教育により、患者の立場に立った医療の必要性を十分理解し、人間性の豊かな医療人を育成していくことが、我々の責務であると認識しています。また、 地域医療を担う人材の育成は、自治医科大学の使命であります。従って、先端医療と生命の尊厳との調和を守りながら、高度な知識や技能の習得を追求する人材 を育てて行くことが重要です。我々は、倫理観や時代の使命感を涵養し、幅広い社会医療分野で活躍でき時代が求める人材の育成に全力を尽くして行きます
  微生物学は、生命科学現象を解明する学問のなかでも 応用的な色彩が強いため、多様性や柔軟性に富む教育指導が必要であると考えています。従って、我々 は目的意識を明確にした講義と多様な実験項目を設定することにより、高度な医療を支える医師の育成を目指しております。更に、教養教育を合わせて行うこと により、人間性の豊かな医療人を育成することに取り組んで行きます。
   大学院の教育は、実質化と国際化を求めながら進めて行きます。目線を国際水準に合わせ、学術的特色があり独創的な課題に精力的に取り組んで行きます。大 学院生には、研究テーマに関連する最新情報を収集・分析し、研究基盤となる様々な実験手法や考え方を身につけ、実験データを正確に解析・評価し、最終的に 誠実な学術論文の作成と国際学会で発表ができるような総合的能力を磨けるよう指導して行きます。
  研究者として自己満足できる研究成果をあげること は、非常に重要なことです。しかし、大学における研究は、趣味と違い自己満足に終えることなく常に 社会に役立つことを遂行していかなければなりません。さらに、研究分野における競争はモチベーション向上の意味において必要ですが、互いの協力が最も大事 であると考えております。これらのことを求めながら大学院生を指導して行きます。
  研究について   一言
   進化を遂げている現代において、細菌感染症の脅威は病原細菌の病原性に加え、抗菌薬に対する耐性化にあります。地球温暖化と共に、耐性菌による難治性感 染症の世界的な蔓延は今後ますます増大し、21世紀の一大脅威であることは間違いありません。臨床現場で問題視されている黄色ブドウ球菌の感染症を例に挙 げ ると、その病原体の病原性のみならず、現在使用しているほとんどの抗菌薬に耐性を示しているため、抗菌薬の選択余地が狭くなっています。
   このような状況の中で、我々難治性細菌感染症の脅威を克服するための新技術開発を目指す研究を推進したいと考えています。当面は、病原細菌の感染メ カニズムとヒトの感染防御機構の両側面を研究することにより、黄色ブドウ球菌感染症を包括的に理解していくことを目指します。また、抗菌薬に対する耐性化 メカニズムを解明し、耐性菌に対する新たな治療法を提案していきたいと考えております。その他、善玉菌と言われる腸内細菌を含む常在細菌の生存 に影響のない、薬剤耐性菌や強毒菌に特 化した抗菌治療法の開発も目指します。研究目線を国際水準に保ち、学術的特色があり且つ独創的な研究を進め、積極的に発信する活気に満ちた研究室へ成長して行 きたいと考えています。
  大学教員には、教育・研究・社会への貢献が求められていま す。その中で最も大切な基本は教育・育成であります。我々は、常に社会に役立つ人材の育成を最優先課題として取り組む所存であります。

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   大学院生(博士/修 士)を積極的に受け入れています。

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