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研究紹介CONCEPT

研究テーマ

 私達の研究テーマは2本の柱からなります。1つは血液学、特に血栓止血学を中心とした病態解析、新規治療の開発です。もう1つはST2に関する研究です。


研究内容

 生体内の止血反応は、血小板、凝固因子、線溶からなります。特定の凝固因子が欠損する疾患が血友病と呼ばれる先天性出血性疾患です。我々は、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の支援(血友病とその治療に伴う種々の合併症克服に関する研究)を受け、血友病に関する遺伝子治療の開発をすすめています。近い将来のヒトでの臨床研究・治験を目指しています。研究室内では、様々な血栓止血マーカー、血小板機能の測定が可能であり、他講座と共に臨床研究も推進しています。また、血栓止血反応に関与する分子は止血反応以外の多面性を持ち、創傷治癒や細胞機能にも関与します。この止血反応の多面性を脊椎損傷などの中枢神経疾患の病態解析へも応用し、新たな治療ターゲットの検索も試みています。

 ST2やST2Lは、前教授である富永眞一先生がクローニングした分子です。近年、IL-33がこれらの分子のリガンドであることが判明しました。IL-33は他のサイトカインとは異なり、細胞破壊に伴い細胞外に放出されるアラーミンです。細胞外に放出されたIL-33は細胞膜受容体であるST2Lと結合し、細胞を活性化しアレルギーや炎症反応に関わる分子の放出を促進することで、気管支喘息、アトピー性皮膚炎、慢性関節リウマチなどの病態に関与します。ST2は可溶型であり、IL-33のデコイとしてIL-33シグナルを抑制する働きがあります。IL-33/ST2、ST2Lシグナルと疾患病態生理への関与を解析しています。

 本研究室では、これらのシーズをもとに、分子生物学的手法、疾患モデル、遺伝子改変動物を用いて、個々の病態生理や分子機構の解明を進めています。これらの解析が疾患の新たな診断法や治療法の開発に結び付くことが、最終的な目標です。


バナースペース

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生化学講座 病態生化学部門

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