講座紹介 - 自治医科大学 分子病態治療研究センター 細胞生物研究部

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講座紹介

私たちの研究室が目指すもの- 発生の謎や神経系の機能を解き明かし、病態解明や治療につながる基礎生物学的研究を行う

発生は1つの受精卵から種々の組織や器官を持つ個体が形成される過程です。この過程は時間的・空間的に制御された、種々の遺伝子の発現とネットワークによって担われています。私たちは細胞分化と器官形成に重要な転写因子をコードするホメオボックス遺伝子Sixファミリーの機能や、発現制御ネットワークを明らかにすることで、発生の謎を解こうとしています。sensory_network.jpg
 これまでに、遺伝子改変マウスに見られる発生異常の解析や、ゲノム科学と種々のモデル動物を用いた遺伝子発現制御機構の解析を行い、感覚器官や感覚神経、骨格筋の発生の謎を解き明かしてきました。

 もうひとつの大きな研究テーマは、ナトリウムポンプ遺伝子の脳における機能です。ナトリウムポンプは細胞膜のNaイオンとKイオン勾配を維持する能動輸送酵素です。これまでに、ポンプを構成するサブユニットの遺伝子を単離し、数種類の遺伝子改変マウスを作製し、ヒトで見られる疾患の病態とナトリウムポンプ遺伝子変異との関連性について、電気生理学、行動解析実験によって解析をしています。

 これからはこのような研究成果をふまえて、再生医療や細胞治療を視野に入れた研究も行っていきます。

研究室の活動

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細胞生物研究部では、充実した解析機器を備えており、研究環境が整っています。比較的小規模の研究室ですが、実験スペースが広く、研究補助員の方々のおかげで、研究のしやすさが特徴です。
 研究室では、実験の他にもジャーナルクラブ(最新の論文紹介)、プログレスレポート(実験の進捗状況の発表)などを行っています。研究成果は、日本発生生物学会、日本神経科学会、アメリカ発生生物学会等で発表を行っています。
 自分の研究テーマを進めながら、講座内の共同研究、学外との共同研究を通じて成果をあげています。これまでに発生生物学分野では、基礎生物学研究所、奈良先端科学技術大学院大学、理化学研究所CDB、King's College London、兵庫医科大学の研究室と共同研究を行っています。また、神経科学分野では、兵庫医科大学、生理学研究所、昭和大学の研究室との共同研究も行ってきました。