次世代医師・研究者交流

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医師・研究者キャリア支援センターでは、若手医師や研究者、大学院生間の交流を深め、多様なキャリア形成や研究を推進するために、若手医師・研究者の企画による「次世代医師・研究者交流会」を行っています。学内外の研究者による講演やその後の懇親会を通じて、学内の部門を超えた臨床と基礎を結ぶ新しい医療・医学研究の発展や、大学院生の交流推進を目指します。   参加は自由です。ひとりでも多くの方々との交流の場となりますように、皆様のご参加をお待ちしています。

大村 智 先生 (2015年ノーベル生理学医学賞受賞)ご講演、学長・新副学長と語ろう 若手が活躍するこれからの自治医大-研究、留学、キャリアを開催しました。

第1部の講演会では、大村先生の研究の出発点から、アメリカ留学、そして日本に戻られてからの国を超えた研究を進めて来られたことをご紹介くださいました。1つの小さな研究フィールドが世界規模の研究へとどんどん発展していくスケール感や、世界の中で自分の研究を発展させていく探究心、そして研究者として考えてきた、あるいは考えていくべき方向について多くのメッセージをいただきました。講演の中のどのお話も印象的で感銘を受けました。とくに、自分自身を含め研究者の好奇心や探究心、情熱を強く鼓舞してくださったように感じました。また、質疑応答で学生たちが積極的に質問している姿から、若い学生の方達にも力強いメッセージになったと思います。なかなか良い成果が出せずに悩む毎日ですが、もう1つ積み重ねてやろうと思うので、今一度頑張ります!(文:交流会世話人会メンバー)












参加者から多くのコメントを頂きました(アンケートより抜粋)。

本日のご講演で参考になったことや印象に残ったことをお教え下さい。
1. 薬が普及していることが印象的でした。お話がとても分かりやすかったです。
2. 修士課程であえて3年間NMRを扱い続けたことが、その後の人生に役立ったというお話が印象に残った。
3. 専門的な内容で理解できないこともあったが、大村先生の講演内容が理解できるぐらいに勉強をがんばりたい。
4. アフリカにおける感染症について初めて知ることが多かった。研究の成果について詳しく知れた。
5. 先生のすばらしい研究成果には様々な人や機会があったのだと思うと、これからの学生活も大切にしたいと思った。1970年代、線虫の研究をしていた際、人間を対象にした研究がマジョリティーであった中で、動物を対象にするという新視点に感銘を受けた。
6. 大村先生のご功績について改めて知ることができ、その背景のエピソードについてもお話をお伺することができて非常に充実した時間となったとともに、感銘を受けました。
7. 質疑応答がとても有意義だった。
8. 先生が薬を開発なさった経緯だけでなく、先生の人生観も知れたことが良かったです。
9. ノーベル賞を受賞された先生の講演を聞くのは初めてで、とても勉強になった。先生の研究は努力の積み重ねや自然とのつながりから来ていると分かった。
10. 教育にも力を入れていたのは印象に残りました。周囲に影響を与え次世代含めよりよい
11. 社会をつくっていく重要さを感じました。
12. 自然にある物質を数千近く分析、培養していった中で多くの発見をなさったことを拝聴し「積み重ね、つみ重ねてもまた積みかさね」という言葉を大村先生は体現し、その中でノーベル賞につながる成果につながったということに大変尊敬いたしました。
13. 化学の視点で考えたことがあまりなく、予想以上の幅広い活用に驚いた。
14. 努力の積み重ね、という言葉が心に響いた。今まで除外されていた考えを拾って興味を持たれているところが、自分にとって新しい考え方。
15. ささいな事にも興味を持ち、努力を積み重ねていくことの大切さを知ることが出来た。また、現状に甘んじるのではなく、自ら行動していくことの大切さを知ることが出来た。
16. 勉強の大切さや、忍耐することの大切さ学んだ。イベルメクチンのすごさを実感した。
17. 先生の好奇心やエネルギーな人柄が新薬開発に大きく貢献した事。
18. フィラリアに対する治療薬。多くの化合物を見出した。
19. 新発見の物質や微生物を500以上も見つけられたこと。地道な努力が多くの動物や人間を救うことになったこと。
20. 研究の仕方及びその過程においてどういう風に考えるべきか学べた。
21. 無駄だと思われる時間も長期的にみると役に立つ可能性があるということ。
22. 体意に向かえた修士3年目が、今の功績につながっているということが印象に残りました。
23. いろんなことの積み重ねが後々に大きな事を成しとげるかなと感じた。
24. 大村先生の研究内容はとても複雑で、奥が深いものだと感じた。
25. 世界を救ったということが明確に分かったとともに、運や周りにめぐまれる力のすごさも感じました。
26. イベルメクチンを無償で提供し、多くの人の命を救っていたことを知り、素晴らしいと思いました。
27. 修士を3年やったが、その最後の3年目のNMRが非常に役立ったという話。
28. 疾患に関するGlobal elimination Goalに対する寄与。
29. 公表されている研究成果を知るばかりではなく、研究者としての生き方や時代時代で何を思ったのかを知ることは、とても貴重な経験になりました。
30. 研究を積み重ねていくことで、多くの命を救うことにつながっており、日々積み重ねていくことが大切だと感じた。
31. つみ重ねていくことが続いていくということを先生のお話から改めて考えることができました。院生として少しずつでもつみ重ねてつないでいきたいと思います。
32. 金がないからといってできない、とは考えないこと。
33. 米国留学を機に1つの研究フィールドを抜け出して、一気に世界的研究へとスケールが広がっていった大村先生の探究心、情熱。
34. 役に立つ研究とは何か考えさせられた。人より少しでも多く努力をしよう!と改めて思いまし た。つみ重ねます!
35. 愛犬が長生きできるようになったのが先生のおかげと知って驚きました。
36. 楽しそうに研究を語られたこと。大村先生の研究が少しわかりました。
37. 多くの発見の一つがイベルメクチンであったこと、あらためて学ぶことが多くありました。金がないから〜は大切なお言葉でした。
38. 薬剤をよくあれだけ見つけられたと思った。学生の質問が面白かった。
39. 継続することの大事さを改めて感じました。努力=行動力なのでしょうか。
40. 基礎研究が世の中に役立つことがよくわかった。
41. 人類の福祉に大きく貢献される研究成果を残されたこと。
42. 大村先生の哲学に触れられてよかったです。質問に真摯にお答えになっている姿勢に感銘しました。
43. 研究者としてのあるべき姿勢。教育者としてのあるべき姿勢。
44. 研究成果を世界の人々と、自身をはぐくんだ地域の人々とシェアすること。
45. 研究費は大事だなあと。
46. 各先生の明言は納得することばでした。
47. 研究に対する姿勢と、研究者となったことのきっかけ。
48. つみ重ね つみ重ねても また積み重ね やはり努力は大事なのだと改めて思いました。
49. 発展途上国の病気ボク滅貢献に感動いたしました。
50. 病院の絵画はたいへんよいと感じました。
51. 自学心とタイムリーな決断。
52. 寄生虫のことがあまり身近ではなかったので、逆に薬の方からよく分かった気がする。
53. 抗癌剤が先生方の努力でどんどん開発されている話を伺い元気付けられました。
54. 次々と興味を持ち、グローバルに展開するエネルギーがすごいと思います。又、様々
55. な人々とのつながりがそのきっかけとなっているのも人を引き付ける力かなと思いました。
56. 多岐に渉る活動。人生訓もちりばめられている。


大村先生のご講演の後、第2部として、大学院生や若手医師研究者のこれからのキャリアや研究活動について、学長や副学長と気軽に話せる学内交流懇親会を行いました。阿部先生(再生医学研究部、交流会世話人会メンバー)の司会進行のもと、最初に若手研究者の氣駕 恒太朗 先生(細菌学講座)のショートプレゼンがありました。
氣駕先生は、最近のイギリススコットランドのグラスゴー大学へ短期研究留学の話題を提供してくださいました。ポスドク時代にドイツでの留学経験もお持ちなのですが、今回は、国際共同研究として短期留学されました。共同研究が始まった経緯や、イギリスの大学の特徴や研究者から見たBrexitについての考え方、1ヶ月の短期留学のメリットなどについて、話されました。常に海外との接点を大切にされて活発に活動されていることに感銘を受けました。今、まさに留学の準備をしている方の参加もあり、今回の企画は、留学や海外での研究に関してチャレンジや心構え、楽しみなどを普段あまり聞けない話もあり、若手にとても有意義なものになりました。
 次に永井先生(学長、医学研究科長)から、大村先生のご講演を振り返りながら、若手にメッセージがありました。各自がどのように研究のスタイルを確立するのか。様々な研究者と積極的に交流を持つ事で、研究の幅や内容が想像以上に良い方向へ展開していくことなど、あらゆるところにつながりを持つ大切さについて、お話いただきました。
最後に、今年度より新副学長に就任された、皮膚科学教授の大槻マミ太郎先生のプレゼンがありました。最初に、副学長就任にあたって、自治医大でのこれまでの歩み、皮膚科医局運営の話から、ご自身のお名前の由来(テレビの取材を受けたことなど)などユーモアを交えて、ご紹介していただきました。先生は、ニューヨークの大学に留学され、遺伝子発現調節機構の研究をされていた頃の懐かしいお話を紹介されました。バリバリ分子生物学的手法を用いた基礎研究をされていたことに驚きました。最後に研究室の方が作ってくれた教育・研究、診療、経営・運営のピラミッド計画のスライドを使って、真面目にかつ面白く、これからの自治医大での先生の役割について教えてくださいました(文:交流会世話人)。