先端医療技術開発センター|当施設からのお知らせ

当施設からのお知らせ

先端医療技術開発センターからのお知らせです。

2014年のお知らせ

2014.11.27

2014年11月21日に本学ならびに「とちぎ医療機器産業振興協議会」が主催する「自治医科大学及び附属病院の施設・機器見学会」が行われ、多くの関係者がCDAMTecを見学されました。

とちぎ医療機器産業振興協議会

本学は、栃木県が医療に関連する企業のネットワークとして立ち上げた「とちぎ医療機器産業振興協議会」に参加し、中小企業の経営力・技術力の向上、栃木県産業の更なる振興に寄与しております。

この度本学ならびに「とちぎ医療機器産業振興協議会」が主催する「自治医科大学及び附属病院の施設・機器見学会」が行われ、多くの中小企業関係者がCDAMTecを見学されました。当日は菱川修司准教授、伊澤祥光助教、牧村幸敏助教がそれぞれロボット支援手術トレーニング室(ダヴィンチシステム)、手術室、ICUならびにMRI/CT撮影室を案内し、現在CDAMTecで使用されている数々の医療関連機器に関して、実演を交えながら説明を行いました。

参加者からは「医療現場の生の声を聞くことができ大変参考になりました。自治医科大学の研究との接点があれば、是非とも協力させていただきたいと思います。」との感想が述べられていました。今後も本学と関係企業との共同研究や連携の強化が期待されます。

2014.10.24

2014年10月9日(木)モンゴル保健科学大学学生5名、教員1名がCDAMTecを訪問し、動物実習の様子を見学されました。

モンゴル保健科学大学

本学は平成17年度にモンゴル保健科学大学と協定書を締結し、両大学間の教育・研究における国際協力を推進させる活動を行っております。同活動の一環として平成19年度より学生の短期交換交流プログラムとして、モンゴル保健科学大学学生を毎年受け入れています。

この度上記プログラムに基づき、同大学学生5名、教員1名がCDAMTecを訪問し、実験ブタを用いた実習を見学されました。初めに手術室で外科手術手技を見学した後に、菱川修司准教授よりCDAMTecの現在の活動内容に関する説明を受けました。最後にロボット支援トレーニング室でダヴィンチシステムSiを見学し訪問を終了しました。学生からは「先進的な実験・実習環境に驚いた。できればここで実際に実習を受けてみたい」との感想が述べられていました。

今後両大学間の教育・研究における国際協力がさらに促進することが期待されます。

2014.10.09

2014年9月26日、本学において「実験動物慰霊の会」が執り行われました。また片平清昭先生(公立大学法人福島県立医科大学 医療-産業トランスレーショナルリサーチセンター動物実験分野教授)を講師とする特別講演会が開催されました。

実験動物慰霊の会

自治医科大学では、「医学研究」および「医療技術トレーニング」のために犠牲になった動物に対し慰霊と哀悼の意を表明すると共に、動物実験の意義と責任を全ての実験従事者に再認識してもらうために、毎年「実験動物慰霊の会」を執り行っております。

26日当日は、午前中に動物実験関係者が構内に建立された「群霊の碑」に対し拝礼・献花を行い、午後より当「実験動物慰霊の会」が執り行われました。永井良三学長による式辞、医学生代表による感謝の言葉が述べられた後、動物実験委員長・國田智教授より事業報告が行われました。

その後、片平清昭先生による特別講演「NASA・Neurolab Programにおける動物実験体験」が開催されました。片平先生は実験動物学・環境生理学を御専門とされており、現在は公立大学法人福島県立医科大学医療-産業トランスレーショナルリサーチセンター動物実験分野教授としてご活躍になっておられます。講演では、米国航空宇宙局(NASA)研究機関で体験された動物実験に関し、実験内容の詳細や実験動物の福祉・倫理について、貴重なお話をいただきました。

講演後はCDAMTec内をご見学され、飼育環境や実験や実習内容に関し活発な意見交換が行われました。今後のCDAMTecと福島県立医科大学医療-産業トランスレーショナルリサーチセンターとの共同研究や連携の強化が期待されます。

2014.08.08

2014年7月31日、8月7日両日に高校生を対象とした医師体験セミナー「手術体験実習」が開催されました。

高校生を対象とした医師体験セミナー「手術体験実習」

自治医科大学は地域医療を担う医師の育成に努めており、多くの卒業生が出身都道府県において献身的な医療活動を行っています。本学では広報活動の一環として、ふるさとの地域医療を医師として支えたいと考えている高校生に対し1泊2日の日程で「医師体験セミナー」を開催しており、本年も事前の選考を通過した全国の高校生40人が2回に分かれてセミナーに参加しました。

同プログラムの中でも、参加者から毎回好評を得ている「手術体験実習」が7月31日、8月7日両日にCDAMTec手術室内で開催され、菱川修司先生(医療技術トレーニング部門准教授)の実習内容説明のあと、各種の実習が開始されました。

手術着を身に着けた高校生は、担当医師・看護師の指導の下「手洗い体験」「糸結び体験」「ダヴィンチ手術体験」「止血操作体験」「電気メス体験」「マイクロサージャリー体験」「挿管・呼吸管理体験」などに真剣な表情で取り組んでいました。特に今回のセミナーの目玉である「ダヴィンチ手術体験」では、高校生が直接コンソールを操作し、実際にロボットを稼働させる模擬手術を行いました。参加者からは「想像以上にロボット(鉗子)の動きが繊細なので驚いた」との感想が述べられていました。(同活動は2014年8月1日の下野新聞朝刊ならびに読売新聞地方版に掲載されました。)

2014.07.30

この度(2014年7月25日)奈良県立医科大学輸血部教授の松本雅則先生がCDAMTecを訪問されました。

奈良県立医科大学輸血部教授松本雅則先生

血栓性微小血管障害症(TMA)は血小板減少と溶血性貧血に腎障害などの臓器障害を伴う症候群です。本病態は様々な基礎疾患に伴って発症するため、多くの臨床医が遭遇していると考えられていますが、いまだに的確な診断と治療法の選択がなされていない場面が多いと予想されている疾患です。

この度(2014年7月25日)松本雅則先生がCDAMTecをご見学されました。松本先生は、自治医大を卒業(12期・奈良県)して地域医療に従事した後、奈良県立医科大学の輸血部で研鑽をつまれ、本年4月に教授に就任されました。先生はTMAの代表的疾患である血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)と溶血性尿毒症症候群(HUS)の病態解析を、ADAMTS13と補体制御因子の解析を通じて行っており、現在までベルツ賞2等賞をはじめ数多くの受賞や論文業績を挙げご活躍になっております。

CDAMTec視察後は高橋将文教授(炎症・免疫研究部)の紹介のもと、TMAの病態や治療研究における奈良県立医大の魅力的な取り組みを学内の教職員に対しご講演いただきました(大学院特別講義)。今後は奈良県立医大との共同研究や連携の強化が期待されます。

2014.06.11

2014年5月31日に日本臨床救急医学会が主催する「救急外傷手術シミュレーション・ライブデモ」が開催されました。

救急外傷手術シミュレーション・ライブデモ

ショックを伴うような体幹外傷手術は一般的に緊急で行われるため、臨床上処置の見学だけで手術手技を習得する事には限界があります。また、緊急手術特有の状況下ではインフォームドコンセントを取る余裕もないため、これまで救急外傷手術に関し、多くの聴衆を対象とする学びの場を提供する機会はありませんでした。

この度(平成26年5月31日)CDAMTecにおいて日本臨床救急医学会総会・学術集会(第17回:会長 本学救急医学教室 鈴川正之教授)が主催するミニブタを用いた「救急外傷手術シミュレーション・ライブデモ」が開催されました。同ライブデモは「ビデオ教育では対応できないような、突然発生した臓器損傷に対し、会場と術場双方向でその対処方法を検討し手技を完遂する」ことを主旨として実施されました。当日は手術室の緊迫感が会場に直に伝わるような企画になり、参加者のアンケート結果も非常に好評でした。

2014.05.28

2014年5月16日にダ・ヴィンチ・サージカルシステムを使用したマイクロサージャリートレーニングが行われました。

現在、CDAMTecでは「ダヴィンチサージカルシステム(da Vinci Surgical System: Si Series)」を用いたトレーニング(Dry, Wet Training)を定期的(約1回/月)に開催しております。今回医療技術トレーニング部門では、3次元ハイビジョンにより解像度が向上している最新機種ダヴィンチSiの特性を生かした「ダヴィンチ・マイクロサージャリートレーニング」を実施いたしました。

菱川修司准教授(医療技術トレーニング部門)が、径2mmの人工血管と9-0ナイロンを用いて血管吻合のシミュレーションを行い、次に生体(実験ブタ)の頸動脈(径約2.5mm)を同様の方法で吻合しました。良好な視野のもと、手振れもほとんどなく、通常のマイクロスコープを使用した場合とほぼ同様の手技を完遂することができました。今後もダヴィンチ担当チームの更なる医療技術の向上が期待されます。

2014.03.24

2014年3月14日に日本小腸移植研究会が主催する「脳死下臓器摘出シミュレーションセミナー」が開催されました。

脳死下臓器摘出シミュレーションセミナー

小腸移植は腸捻転などで小腸を大量切除した短腸症候群や小腸に機能異常を持つ患者様に行われる治療法で、拒絶反応が起こりやすくさらには感染症にかかりやすいなど、他の臓器移植に比べて治療が成功しにくいという特徴があります。本邦においても小腸移植の臨床例が増加しつつありますが、成績向上のためには、まだまだ多くの課題が残されています。

この度(2014年3月14日)CDAMTecに於いて日本小腸移植研究会(第26回当番世話人:本学小児外科前田貢作教授)が主催する「ミニブタを用いた、脳死下臓器摘出シミュレーションセミナー」が開催されました。同セミナーは「小腸をはじめとした脳死臓器摘出手術手技の向上」を目標として実施されたもので、講師として旭川医科大学外科学講座消化器病態外科学分野教授古川博之先生らを招聘し、全国から受講を希望された小児外科・移植外科医10名に対し実施されました。実習中は細かな手術操作や処置中の注意点等に関し活発な討論が交わされ、受講生は終了時間ぎりぎりまで集中してトレーニングに打ち込んでいました。セミナー終了後、参加者からは「実際の臓器摘出方法に関して細かな注意点等を聞くことができ非常に参考になった」との感想が述べられていました。

2014.03.13

2014年3月6日(木)東関東・東京高度医療人養成ネットワーク(5大学病院連携事業)主催「第6回 脳死下臓器摘出シミュレーションセミナー」が開催されました。

第6回 脳死下臓器摘出シミュレーションセミナー

東関東・東京高度医療人養成ネットワーク(5大学病院連携事業)は、筑波大学、東京大学、千葉大学、東京女子医科大学、自治医科大学の5つの附属病院が連携、協力体制をとることで若手医師の積極的な人材交流を促し、専門研修に進む医師の増加を実現することを目的とした事業です。

この度、本事業主催で、消化器外科・肝胆膵外科・心臓外科・呼吸器外科の専門医取得を志す若手医師を対象とした大動物モデルを利用し迅速で正確な手技取得を目指す「脳死下臓器摘出シミュレーションセミナー」がCDAMTecで開催されました。

今回で6回目となる本セミナーでは、東京大学、東京女子医科大学、自治医科大学から9名の若手医師が参加し、本学移植外科の浦橋泰然講師の指導の下、実験ブタを用いた臓器摘出の実習が行われました。セミナー終了後の参加者アンケートでは「解剖の理解が深まった」「臓器摘出の手順について理解できた」「カニュレーション クロスクランプの手技を初めて施行し、大変勉強になった」「実際に自分の手を動かして手技体験ができ良かった」等、大変有意義なセミナーに参加できたという感想が多く見られました。

2014.03.06

この度(2014年2月28日)CDAMTecに超音波検査装置(東芝Aplio 300)が搬入されました。

超音波検査装置(東芝Aplio 300)

超音波検査(Ultrasonography, US echo)とは、超音波を対象物に当ててその反響を映像化する画像検査法で、現在多くの医療分野で広く利用されております。

この度(2014年2月28日)CDAMTec(ピッグセンター)に超音波検査装置(東芝 Aplio 300)が搬入されました。本装置は本学再生医学研究部花園豊教授を代表とする「平成25年度私立大学戦略的研究基盤形成支援事業 - マウスからヒトへ:大型動物を利用する橋渡し研究 」事業の一環として整備されたものです。今後は同機を利用して、同研究プロジェクトで予定されているさまざまなブタのイメージングに使用される予定で、当ピッグセンターにおける研究に大きく貢献することが期待されます。

本学移植外科の岡田憲樹医師が東芝Aplio 300を利用して、術中門脈血流測定や穿刺処置を行っているところ。非常に鮮明な画像が得られている。

2014.02.27

2014年1月21日に東京女子医科大学副学長・先端生命医科学研究所長の岡野光夫教授(日本再生医療学会理事長、日本DDS学会理事長)がCDAMTecを視察されました。

東京女子医科大学副学長・先端生命医科学研究所長の岡野光夫教授

東京女子医科大学副学長・先端生命医科学研究所長の岡野光夫教授がブタ等の大型実験動物を用いた医療技術トレーニングならびにトランスレーショナルリサーチのために設立した本学ピッグセンター(CDAMTec)を視察されました。國田智教授(動物資源開発部門)、菱川修司准教授(医療技術トレーニング部門)からCDAMTecの主要施設・設備とその利用状況を説明し、手術室において当日実施されていた外科系BSL実習や手術支援ロボットのトレーニングの様子もご見学いただきました。また阿部朋行助教(幹細胞・創薬基盤研究部門)からは今年度に新規整備したセルプロセッシング室をご案内いたしました。その後、花園豊教授(再生医学研究部、幹細胞・創薬基盤研究部門)のラボを見学され、渡辺英寿CDAMTecセンター長ともご面談いただきました。

視察後は、「細胞シート再生医療による21世紀型医療への挑戦」の演題で、先生が打ち立てられた細胞シート工学の技術開発と治療研究に対する強烈なビジョン、さらに医学・工学研究者と民間企業が連携した魅力的な取り組みについて熱くご講演いただきました(大学院特別講義)。今後、東京女子医大を始めとする国内外の大学や民間企業との連携の場として、本学ピッグセンターが再生医療技術の開発に貢献することが期待されます。

2014.02.26

2014年2月16日に「DIRECT研究会IVRトレーニングセミナー自治医大コース」が開催されました。

DIRECT研究会IVRトレーニングセミナー自治医大コース

IVR(Interventional Radiology) は,X線透視やCTを見ながらカテーテルや特殊な針を用いて体に傷を残さずに病気を治療する画期的な方法です。一般的には、肝癌に対する動脈塞栓術やリザ-バ-治療,閉塞性動脈硬化症や透析シャントトラブルに対するPTA,ステント治療が主なものですが、近年救急疾患に対するIVR治療が注目を浴びています。これは「外傷や消化管出血症例に対して超選択的止血術を行い、患者様を救命する治療法」で、外科的手術と比較して患者様への負担が少ないという特徴があります。

この度(2014年2月16日)CDAMTecにおいて、DIRECT研究会のハイブリッドコース開発が行われました。

「DIRECT」とは「Diagnostic and Interventional Radiology in Emergency, Critical care, and Trauma」の頭文字を取ったもので、救急医療に携わるすべての医療従事者を対象として、救急診療における画像診断・IVRの普及と質の向上を図り、救命率の改善に寄与することを目的としている団体です(http://direct.kenkyuukai.jp/about/)。

当日は大動脈遮断バルーンによる一時止血や、開腹手術とIVRを組み合わせたハイブリッド手技など、ダメージコントロールIVRを中心にテクニックの学習や効果確認が行われ、非常にエキサイティングで実りある実習となりました。

2014.01.31

センター利用方法の動画を掲載しました。

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