診療科のご案内

血液科

血液科に関する詳細についてはこちらのホームページをご覧ください。

一般の方および患者のみなさまへ
自治医科大学附属さいたま医療センター血液科のホームページをご覧くださいましてありがとうございます。
埼玉県は血液の病気の診療を行っている病院が少なく、数多くの患者さんが東京の病院への通院、入院を余儀なくされてきました。特に骨髄移植などの造血幹細胞移植については、人口100万人あたりの移植施設数が日本の都道府県の中で最も少ない県ということで、患者さんはご不便を感じていらっしゃったと思います。しかし平成19年4月に自治医科大学附属さいたま医療センターに造血幹細胞移植の豊富な診療経験を持つ医師を含む数名のスタッフが増員され、自家移植、HLA適合血縁者間移植、骨髄バンクを介した非血縁者間移植、臍帯血バンクを介した臍帯血移植、さらにはHLAが適合するドナーがいない患者さんのためにHLA不適合移植(ミスマッチ移植)も行うことができるようになりました。現在は平均して月に5~6件の造血幹細胞移植を行っています。
もちろん、これまで通り、白血病やリンパ腫に対する化学療法、再生不良性貧血に対する免疫抑制療法などの診療も万全の体制で行っています。また、病気を治すということだけを目標とするのではなく、若い患者さんのための不妊対策など、長期的なQuality of life(生活の質)を高くするためのさまざまな工夫を行っています。いろいろな選択肢がありますので、患者さんおよびご家族と対話をしながら治療の方向性を一緒に考えていきたいと思います(病状によってはお近くの医療機関へ紹介させていただくことがあります。より多くの患者さんが適切な医療を受けられるように、ご協力をお願いいたします)。

医学生および医療従事者のみなさまへ
自治医科大学附属さいたま医療センター血液科のホームページをご覧くださいましてありがとうございます。私たちは血液疾患に対して最善の診療を提供するために、医療スタッフと患者さんの間の対話、医療スタッフ間の対話を大切にしています。世界中でこれまでに蓄積されているデータ(いわゆるエビデンス)を参考にしながら、実際には個々の患者さんの病状、背景、人生観などを考慮して、最も適した治療を患者さんとともに選んでいくこと(本来のEBMのあるべき姿)を目標としています。
また、日常診療においては、充分なエビデンスがないために治療法の選択に苦慮するような状況もしばしば経験します。そこで、今後の患者さんの診療の改善につながるように、新たなエビデンスを産み出すための臨床研究を行っています。特に血液内科医を目指す若手医師の方には、エビデンスに基づく診療過程、エビデンスを産み出すための研究過程に直接参加していただくことによって、科学的であり、かつ同時に患者さんにやさしい診療を体得していただくための教育体制を準備しています。研修について関心のある方は後期研修プログラムのページをご覧ください。

ページの先頭へ