さいたま医療センター さいたま医療センター

集中治療部


スタッフ紹介 (平成23年2月1日現在)

部長(心臓血管外科) 教授 安達 秀雄
病棟医長(麻酔科)・ICUチームリーダー 助教 塩塚 潤二
病棟副医長(心臓血管外科) 准教授 山口 敦司
病棟副医長(循環器内科) 講師 船山 大
ICUチーム指導医 教授 アラン レフォー
非常勤講師(東京慈恵医大麻酔科集中治療部) 讃井 將満
(各医師のプロフィールは各科のホームページを参照して下さい)
看護師長 (重症集中ケア認定看護師) 八木橋 智子
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特色

当センター集中治療部は、9床のICU(外科系および内科系集中治療)部門と、5床のCCU(循環器集中治療)部門の、計14床で成り立っています。ICU部門は、H19年度より、米国で集中治療医学の専門トレーニングを受けた讃井講師が中心となって専属ICUチームを発足させました。専属ICUチームは、科学的根拠(エビデンス)に基づく医療を貫くという前任の村山準教授(麻酔科)の方針を継承し、各科専門医の協力のもと、24時間体制で診療に当たっています。チーム発足の主旨は、(1)希薄な根拠のもとに旧来の慣習に頼って行われてきた治療を見直し、科学的根拠と議論に基づき患者さんにとって真に有益な治療を行うこと、(2)集中治療専門医が術後管理、全身管理を行うことで、外科系専門医の負担を減らし、手術に集中できる環境を整えてその質を高めること、(3)若手の教育、の3つです。対象は、心臓血管外科を始めとする外科系重症例の術後管理や、院内外からの外科系・内科系の重症例で、ほぼ全ての症例で人工呼吸、血液浄化、大動脈バルーンポンピング、経皮的人工心肺などの人工補助療法が必要です。その他、米国外科専門医および集中治療専門医であるアラン・レフォー教授の教育的回診により診療レベルの向上を図り、国際的に通用する医師を育てる努力も行っています。
一方、CCU部門は、船山講師を中心として、急性冠症候群、重症心不全などの心臓内科重症疾患の急性期治療に当たっています(詳しくは循環器科のホームページをご参照ください)。また、当集中治療部では、心臓血管外科、循環器科、呼吸器外科など、全国でも有数の症例数と高いレベルを誇る各専門科間の協力体制が確立され、その舵取り役を果たす集中治療部も全国に誇れるレベルであることに間違いありません。さらに看護部門でも、重症集中ケア認定看護師である八木橋看護師長を中心に、そのレベルは全国に誇れるものであり、全国病院実力度ランキング心臓病(後天性)部門で総合力1位(別冊宝島2005年)に輝きました。

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診療成績

平成22年ICU/CCU入室者数年次推移
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入室患者さんの内訳は、心臓血管外科が約40%、循環器内科が約30%、残りはその他の外科系術後症例が占めています。14床というベッド数の物理的限界から、ほぼ毎日満床に近い状態がつづいており、院外からの急性心筋梗塞の入院依頼を断らなければならないことがあります。また、心臓血管外科の手術症例の増加とともに重症化も進み、術後ICUから内科的なICUへと移行する症例が増えています。閉鎖型ICUの運営が軌道に乗るにつれ、院内各科・院外からの直接の依頼も増加傾向にあり、図(円グラフ)のその他の部分が増えてきているのも近年の傾向です。
来年度4月にICU/CCUのべ20床へ拡充され、ベッド状況の改善が見込まれます(詳細は後述)。今後も、救急病棟や一般病棟と協力してベッド運営を効率的に行い、地域の急性期中核病院として、重症緊急症例を常に受け入れられるようして参ります。

H22診療科別入室内訳

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カンファランス、教育、研究活動など

当集中治療部は、従来より集中治療医学会認定専門医修練施設でありますが、新しくスタートしたICUチームは、スタッフ教育の充実をモットーに掲げました。若手医師教育の中心的役割を果たす毎朝夕の回診におけるベッドサイドティーチング以外にも、ジャーナルクラブ、リサーチカンファレンス、各種レクチャー、生理学勉強会、アラン・レフォー教授による教育回診およびレジデント講義などで、集中治療専門医育成に力を注いでいます。国内外からの外部講師招聘も積極的に行っております。また、月2回発行のICUニュースレターや随時行われる講義により、看護師をはじめとするパラメディカルのレベルアップを図っています。もちろん、集中治療のエキスーパートがそろう看護師自身による自己研鑽も盛んです。
研究活動は、麻酔科と協力し、多岐にわたる臨床研究を行い、積極的に学会および論文発表を行っています(後期研修募集要項参照)。

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今後の目標

新しい集中治療医学修練の場に

近年、EBM(Evidence Based Medicine:通常の診療行為を最良のエビデンス(科学的根拠)にもとづいて再評価し吟味した上で、実際の診療に生かす医療)に基づいた医療が求められており、集中治療も例外ではなくなりました。すなわち、最新、最善の根拠に基づいた真に患者さんの利益になる医療を展開すべく、慣習や先達の教えに基づく根拠のない医療を排除した医療が要求されています。
また、現代医学の急速な進歩の結果、外科系・内科系各科の専門医は、それぞれの専門領域の高度な知識と技術の習得に多大な時間と労力を割かなければならなくなりました。一方、手術後やその他の重症例に対する全身管理の知識や技術が高度になり、各科の専門医が重症患者さんを単独で診ることが、患者さんにとって必ずしも有益でない場面が多くなりました。すなわち、集中治療医学という新たな領域を専門とする専門医集団が必要で、手術は外科専門医が、術後管理は集中治療専門医が行う分業体制が必要になったのです。実際、欧米では、集中治療専属医師の常駐する集中治療部は、そうでないものに比べ、患者さんの予後、ベッドの有効利用、医療費のすべてで優れていることが示されています。
これらの背景から、我が国でも今後、エビデンスに基づく医療ができる集中治療専門医のニーズは増加すると考えられます。私たちと一緒にこのような新しい集中治療医学を学んでみたいと思う方は、讃井もしくは塩塚(下記)までご連絡ください。私たちは、当集中治療部から少しでも多くの集中治療専門医が育つことが、至上の喜びであると考えています。

センター内全体の診療レベルの向上

集中治療の現場で良質の医療を提供するためには、医師や看護師がばかりでなく、優秀な薬剤師、臨床工学技師、栄養士、ソーシャルワーカー、理学療法士などのパラメディカルが必要です。米国の集中治療室では、これらのメンバー全てが毎朝回診に参加し、各専門分野のエキスーパートの十分な討論の上で治療方針が決定されます。現段階で、我がICUチームの朝の回診は、医師および看護師のみで行われており、必要に応じてこれらのパラメディカルにコンサルトする体制を作っておりますが、将来的にICUチームの回診に参加してもらう予定です。
また、集中治療部内のレベル向上ばかりでなく、広くセンター内全体に目を向け、我がICUチームのメンバーが、病棟における呼吸療法・酸素療法を助ける呼吸サポートチーム(RST)、周術期の心機能評価をトータルにおこなう周術期エコーチーム(PET)、院内感染対策委員会(ICT)の主要メンバーになり、院内の診療レベルや医療安全の向上に貢献しています。

当センターの将来の展望

平成20(2008)年度、中央手術室の拡張との集中治療部の拡張工事が行われ、今後14床から20床となる予定です。しかし、同時に手術室も拡充されるため、術後入室症例が増加することは必至です。また、地域医療における本センターが果たす主な役割は、重症例の急性期治療であり、20床の集中治療部でもなお不足することが予想されます。今後も救急部や専門科病棟と協力し、有機的な病床利用をしていく必要があります。さらに将来的には、集中治療部の後方ベッドとして、ハイケアユニット病棟を作る必要があるかもしれません。

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後期研修医募集

集中治療専門医による科学的根拠に基づくチーム医療を実践するICUチームのメンバーとなって、あなたもアメリカ型ICUを体験してみませんか。期間や医師としての背景を問いません。話し合いの上、あなたに合った最高のプログラムを用意します。麻酔研修とのコンビネーション、あるいは麻酔研修中の集中治療ローテーション先として短期に選択することも可能です。また、救急医、循環器医、その他の専門医になるべく短期に集中治療を勉強してみたい方、ちょっと見学だけしてみたい方も大歓迎です。将来海外に臨床留学を考えている方には、国内にいながら臨床現場の実践的英会話を勉強する良いチャンスになります。もちろん英語が苦手な方も全く問題ありません。希望があれば徹底指導いたします。また、希望者には、海外・国内の一流施設への留学も可能です。ちなみに当センターは、集中治療専門医研修認定施設、麻酔認定病院、救急科専門医指定施設に指定されています。

後期研修医募集要項
約1MB
後期研修医募集要項
左記のPDFファイルのアイコンをクリックするとダウンロードすることができます。
集中治療部研修カリキュラム
約200KB
集中治療部研修カリキュラム
左記のPDFファイルのアイコンをクリックするとダウンロードすることができます。

また、全国規模で標準的な集中治療を啓蒙する研究会も始めました。

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または、以下の連絡先までお気軽にご連絡ください。
■連絡先
自治医科大学附属さいたま医療センター 麻酔科・集中治療部
讃井 將満(さぬい まさみつ)、塩塚 潤二(しおつか じゅんじ)
E-mail:msanui@mac.com または j-shio@nifty.com
TEL: 048-647-2111 FAX: 048-648-5188

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とじる
自治医科大学附属さいたま医療センター 〒330-8503 埼玉県さいたま市大宮区天沼町1-847 TEL.048-647-2111(代表)