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当センターの麻酔科は、中央診療部門として多診療科横断的に診療活動が展開される「中央手術部」、「集中治療部」、「救急部」の3部門の診療を支えるバックボーンとして機能する急性期医療担当専門医集団としての活動と、外来・一般病棟を対象とする「疼痛管理」診療とを行っている。当センター麻酔科医の基本行動理念は下記5項目である。
現在、救急部に1名が常駐スタッフとして出向し、救急医療とその教育に従事している。
集中治療部では、平成19年度より麻酔科主導で専属ICUチームを発足させ、それまでの各専門科の主治医が主体で診療をおこなうオープンタイプのICUから、集中治療専門医が主体となって診療を行うクローズドタイプのICUに移行した。
ICUチームは、現在、専属の麻酔科医1名、内科医2名、救急医1名からなる専門家集団で、ICU症例全般の治療を行っている。疼痛管理部門は、1名が外来枠をもって疼痛管理を必要とする院内外の紹介患者の治療に携わっている。
またレジデント教育では、実践による技術およびレクチャーによる知識伝授に積極的に取り組み、救命救急および重症ショック患者の治療・管理に関する知識と手技を高レベルで身に付くよう指導しており、将来いかなる進路をとろうとも、急変患者に的確にかつ迅速に対応できる医師を育てるべく全スタッフが懸命に取り組んでいる。
「速やかで良質な麻酔からの目覚め」、「痛くない術後」、「後遺症のない良質な回復」の3項目を全ての患者に提供することを目標に、術中・術後鎮痛に関する研究と創意工夫を継続して行っている。実際の中央手術部における麻酔科医の業務内容は多岐にわたるが、その主目的は「患者の安全確保」と「患者の安楽の確保」に集約される。
なお、当センターでは、中央手術部の運営ならびに安全管理は、手術部看護師と共同して麻酔科医が行っている。
しかし、手術需要の増加が著しく、開院以来コンスタントに200-300例/年の手術件数が増加し、夜間休日を問わず緊急手術も増加しているため、人的に極めて逼迫した状態にある。現在上記の4つの領域の診療活動に対する関与を継続し、かつ更なる質の向上をきたすためには、スタッフの充実が必要不可欠である。
当センター集中治療部は、ICU(外科系および内科系集中治療)部門と、CCU(循環器集中治療)部門から成るが、麻酔科が関与するICU部門は、平成19年度から米国で集中治療医学の専門トレーニングを受けた麻酔科医師が中心となって専属ICUチームを発足させた。専属ICUチームの目標は、1.旧来の慣習に頼った根拠のない無駄な治療を排除し、科学的根拠(エビデンス)にもとづいた真に患者に有益な治療を行うこと、2.術後管理、全身管理を集中治療専門医が行うことで、各専門医の負担を減らし、専門領域の診療に集中させてその質を高めること、3.世界に通用する若手の育成、の3つである。また、活動はICU内にとどまらず、呼吸療法サポートチーム、周術期エコーチームの中心的役割を果たしている。詳しくは集中治療部のホームページ(http://www.jichi.ac.jp/center/c_syucyu/index.html)を参照されたい。
蘇生医学、救急医学、また重症ショック治療、急性呼吸不全患者の治療のexpertとして、主として内因性疾患による救急患者の治療に取り組むと同時に、外科的処置を必要とする患者に対しては、緊急時の麻酔診療を迅速かつ安全に提供することにより、少しでも多くの患者の生命予後、機能予後の改善に取り組んでいる。今後、救急部診療をサポートするメンバーを増やし、診療レベルの向上に貢献したい。
疼痛管理診療に携わるスタッフは、上記のように全ての常勤スタッフと蓮見謙司非常勤講師からなる。うち、2名が週1回の外来枠を持ち、周辺医療機関および院内からの紹介患者に対して疼痛緩和医療を行っている。
700万人を超す人口を有する埼玉県に、大学附属病院は5施設しかなく、都内と比べ極めて少ない。病床数400を超える地域中核病院も限られており、Pain clinicを標榜する開業施設も少ない。すなわち急性および慢性の疼痛患者の治療を受け入れる施設が極めて限られているのが現状である。このような状況ゆえ、当然近隣の開業医や病院からの紹介患者が多く、しかも年々増加している。しかしながら、中央診療部門を中心に複数の部門にスタッフを配備している結果、外来担当にまわせるスタッフが2名しかおらず、その対応に苦慮しつつ、少しでも多くの疼痛患者の苦痛緩和に役立てるよう少数精鋭で奮戦している。
平成20年度より産科診療がスタートした。帝王切開の麻酔、無痛分娩など、産科領域に果たす麻酔科医の役割は大きい。専用の分娩室も整備され、今後増加するであろう分娩症例に可能な限り対応していくためには、麻酔科医の更なる増員が必要である。
| 職名 | 氏名 | 得意分野 | |
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准教授 科長 |
村山 隆紀 |
日本麻酔科学会代議員、日本麻酔科学会指導医、Affiliate member of American Society of Anesthesiologists 研究テーマは、「中央診療部門における医療安全管理」、「人工呼吸器療法の適応と問題点、安全管理」、「急性肺障害の治療」、「麻酔薬の中枢神経作用機序と早期覚醒」、「麻酔科診療における医療経済」、「周術期深部静脈血栓症および肺塞栓症の予防と対策」、「中央部門の電子データ化に関する研究」など 心臓血管外科手術に関しては、直接麻酔担当・麻酔指導を併せて3,000件を超える症例を経験、その安全管理と早期覚醒・早期抜管に取り組んできた。 麻酔科診療の安全性向上と普遍化をメインテーマに、若手医師に対する麻酔科的知識と技術の教育に積極的に行っているが、一方で、科学低根拠のない経験則のみを拠りどころとしている治療法や手技を否定し、革新的な麻酔法、麻酔技術、麻酔薬の使用法の開発・実践に取り組んでいる。 三重県四日市市出身 |
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助教 | 砂川 浩 |
中央手術部リスクマネージャ、PETメンバー 日本麻酔科学会指導医 研究テーマは、「中心静脈穿刺における安全管理と画像診断装置の有効性」、「周術期心血管イベントとベータブロッカー」、「循環器ハイリスク患者の麻酔管理における経食道心臓エコー検査の有効性と限界」、「破裂大動脈疾患に対する緊急手術における循環管理のステップバイステップ」、「術前心血管リスクと周術期合併症および予後」など。 循環器内科医としての活動歴を活かしたきめ細かい全身観察眼と迅速な診断力をもとにした周術期全身管理を得意とするオールラウンダーな麻酔科医かつ集中治療医。 群馬県みなかみ町出身 |
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助教 | 大塚 祐史 |
救急部診療兼任、RSTサブリーダー 日本麻酔科学会専門医、日本救急医学会認定医 研究テーマは、「麻酔科診療における安全性向上;中心静脈ライン確保に関して」、「救急救命士に対する気管挿管病院実習の改善点と問題点」、「新総合研修制度における救急医療研修とその指導」、「セボフルレン低流量麻酔が麻酔覚醒促進に及ぼす影響」、「麻酔科医の診療範囲の拡大;救急医療領域」など。 神戸中央市民病院救急部にて3年間の救急診療専従経験をもとに救急認定を取得し、当センター救急部の運営、診療、教育、研究に日夜励奮闘している。 東京都世田谷区出身 |
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助教 | 鈴木 新太郎 |
厚生労働省認定麻酔科標榜医 研究テーマは、「心臓大血管手術における超少量フェンタニル麻酔の安全性と有効性」、「急性肺障害における好中球エラスターゼ阻害剤の有効性」、「低体温循環停止を必要とする大血管手術の周術期体液管理における重炭酸リンゲル液の有用性」など。 当センター初期臨床研修修了後、地方中核病院の一般内科医から心臓血管外科麻酔科医への華麗な転進をとげ、その魅力に取り付かれ寝食忘れて麻酔診科療に没頭中。 神奈川県相模原市出身 |
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臨床助教 | 三輪 卓子 |
日本麻酔科学会専門医 研究テーマは、「心臓血管手術の周術期血糖厳密管理の意義と効果」、「地域診療に従事しながら麻酔科専攻を目指すに当たっての問題点とその克服」、「急性重症呼吸不全の急性期における薬物治療」など。 2年間の初期研修と2年間の後期研修を含む9年間の地域医療従事の後、麻酔科を専攻。 限られた麻酔臨床経験の中で心臓血管外科の麻酔・周術期管理の醍醐味に魅せられ、最近では、周術期の血糖コントロールやアミノ酸投与などの、代謝・栄養の研究にのめり込んでいる。 岡山県新見市出身 |
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臨床助教 | 青山 泰樹 |
PETメンバー、心臓血管外科専門医 研究テーマは、考案中。 心臓血管外科医としての7年間の診療活動に終止符を打ち、麻酔科に期待のホープとして参加。 最近では、心臓外科の経験を生かし、心エコーに力を注いでいる。 秋田県能代市出身 |
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臨床助教 | 大和 志保 |
日本麻酔科学会専門医 研修病院として有名な長野県佐久総合病院で初期研修終了後麻酔科研修を終えた即戦力。持ち前の明るさや気遣いからなくてはならない存在に。ペインクリニシャンを目指す。 神奈川県茅ヶ崎市出身 |
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臨床助教 | 斉藤 裕一 |
研究テーマは「術後頻脈性不整脈に対するβ遮断薬」 自治医大さいたま医療センターにて初期研修修了 とうとうその能力を発揮し始めた逸材。乞うご期待 埼玉県さいたま市出身 |
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臨床助教 | 梶浦 明 |
青森県十和田市立中央病院初期研修修了 オールラウンドな麻酔科医を目指すピアノの名手 青森県八戸市出身 |
| - | 臨床助教 | 飯塚 悠佑 |
PETチームメンバー 自治医大さいたま医療センターにて初期研修修了 心臓麻酔をベースに一流の集中治療医を目指す逸材 埼玉県さいたま市出身 |
| - | 臨床助教 | 飯田 和香子 |
自治医科大学さいたま医療センター初期研修修了 将来はペインクリニシャンを目指す 埼玉県さいたま市出身 |
| - | 臨床助教 | 長嶋 小百合 |
自治医科大学さいたま医療センター初期研修修了 将来は小児麻酔専門医を目指す 埼玉県さいたま市出身 |
| - | 非常勤講師 | 蓮見 謙司 |
蓮見ペインクリニック医院院長 日本麻酔科学会指導医、日本ペインクリニック学会専門医 順天堂医院麻酔科医長も勤めたペインクリニックの達人、現在、順天堂医院附属病院非常勤講師でもある。 多忙な開業診療の合間を縫って、当センターペインクリニック診療の支援と日常麻酔診療指導に尽力いただいている。 当センター麻酔科シンクタンクの一人。 埼玉県さいたま市出身 |
| - | 非常勤医員 | 関口 昌人 |
岩本内科・小児科医院副院長 日本麻酔科学会指導医、日本内科学会認定医 当センター初期研修医第1期生、初期研修修了後、循環器内科、心臓血管外科、脳神経外科などを長期修練したのち麻酔科専攻。その後、新潟県南魚沼市立ゆきぐに大和病院麻酔科医長として3年間活躍した後、上記医院にて地域医療に従事中。 現在、週2回麻酔科診療、指導にと活躍中。 埼玉県さいたま市出身 |
| - | 非常勤医員 | 二神 信夫 |
新潟県南魚沼市立ゆきぐに大和病院麻酔科医長 日本麻酔科学会指導医、日本集中治療医学会認定医 埼玉県朝霞市出身 |
| - | 非常勤医員 | 島村 寿男 |
秩父市立病院内科医長 日本麻酔科学会専門医、日本内科学会認定医 茨城県古河市出身 |
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非常勤医員 | 松尾 耕一 |
ICUチームサブリーダー、日本内科学会専門医、厚生労働省認定麻酔科標榜医 研究テーマは、「周術期管理における体液管理に関する影響;酸塩基平衡バランスの維持に関して」、「希釈式自己血貯留法における輸液製剤の及ぼす影響」、「下行大動脈手術における脊髄保護」、「術後頻脈性不整脈に対するβ遮断薬」など。 第一線の地域病院で9年間の内科医としての診療活動ののち、集中治療に関する知識と技術の更なる習得のために、ICUチーム立ち上げに参画。 2008年4月から、みさと健和病院に勤務。集中治療部長、ICU室長。週一回のICU教育回診に登場する。 東京都西東京市出身 |
| - | 非常勤医員 | 三木 聡子 |
厚生労働省麻酔科標榜医 東京都八王子市出身 |
| - | 非常勤医員 | 野口 さくら |
湘南鎌倉病院勤務中 千葉県出身 |
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非常勤医員 | 吉沼 裕美 |
亀田総合病院勤務中 日本麻酔科学会専門医、日本ペインクリニック学会専門医 東京都出身 |
| 職名 | 氏名 | 得意分野 | |
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助教 | 塩塚 潤二 |
ICUチームメンバー、PETサブリーダー、日本救急医学会専門医、日本循環器学会専門医 研究テーマは、「心エコーによる肺血管抵抗分析」 本年度よりICUチームメンバーとなった救急医で循環器科をサブスペシャリティーとする 福岡県北九州市出身 |
| - | 臨床助教 | 下薗 崇 | 日本麻酔科学会専門医、日本周術期経食道心エコー認定 京都府京都市出身 |
| - | 臨床助教 | 笹渕 裕介 | 日本麻酔科学会専門医 東京都八王子市出身 |
| - | 臨床助教 | 小室 哲也 | 日本内科学会認定医 山形県村山氏出身 |
| - | 臨床助教 | 大戸 美智子 | 日本麻酔科学会認定医 大分県大分市出身 |
| - | 臨床助教 | 山下 和人 | 日本麻酔科学会認定医、日本周術期経食道心エコー認定 鳥取県鳥取市出身 |
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臨床助教 | 石岡 春彦 |
日本内科学会認定医 ICT抗菌薬適正使用委員 感染対策研究テーマは「周術期感染症の予防と治療」 大久保病院にて初期研修修了 感染症をサブスペシャリティーとする内科系集中治療医を目指す 青森県八戸市出身 |
| - | 臨床助教 | 堤 祐介 | 日本麻酔科学会認定医 徳島県徳島市出身 |
| - | 臨床助教 | 毛利 英之 | 日本麻酔科学会認定医 石川県金沢市出身 |
| - | 臨床助教 | 大沼 哲 | 日本内科学会認定医 埼玉県さいたま市出身 |
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非常勤講師 | 讃井 將満 |
1999年から2005年までの6年間、米国マイアミ大学で麻酔科レジデント、臓器移植麻酔フェロー、集中治療医学フェローを修了した。 世界標準の集中治療の普及と若手の教育に力を注ぐ。 2010年7月から東京慈恵会医科大学 麻酔科・集中治療部に勤務。週一回のICU教育回診に登場する。 東京都大田区出身 |