当プログラムは、文部科学省が平成17-19年度に実施した大学改革補助金(医療人GP)により始まりました。
この3年間で次のような事業を展開し、平成20年3月、下記のような成果を得て終了しました。
医師の「地域医療後期研修プログラム」は、自治医科大学地域医療学センター地域医療人材育成部門に、看護師の地域医療研修は、自治医科大学看護学部と附属病院看護部の共同事業へと引き継がれました。
今後も、この事業で得られた成果を継承し、地域医療の人材育成に貢献してまいります。 |
 |
| 1)専任指導教員および事務補助員の採用について |
専任指導教員は、あらゆる機会を通じて本プログラムの広報活動を行い、事業推進のために研修生募集と地域研修医療機関募集を実施した。その結果、自治医科大学附属病院内での調整を進めることができた。また、研修生の研修先候補(地域研修医療機関)を訪問して、公正なマッチングのための情報収集を行うことができた。
また、本プログラムの企画立案を自由な立場で行うことができ、地域のニーズに沿い、研修生の研修意欲に対応した研修内容を企画することができた。地域医療機関における医師および看護師の研修を通じて、地域医療の確保につながることを広報し、実際に研修生(医師7名、看護師24名)を研修させることができた。地域研修医療機関の指導医(者)を通じ、各々の機関が教育・研修に施設を挙げて参加する機運が醸成された。
事務補助員は、専任指導教員の活動を補助し、会計処理などの事務処理全般を行うことにより、本事業の円滑な実施に寄与した。
|
| 2)本プログラムの説明会および広報活動 |
雑誌広告とホームページ、日本総合診療医学会での資料配布、新聞記事の掲載などにより、多数の照会(研修生候補および地域研修医療機関候補)があった。また、都道府県担当課などからも照会があった。うち、数件は実際に本プログラムに参加した。
学会などに参加したことにより、本取組の広報、本プログラムへ参加希望者への接触、参加希望地域研修医療機関候補との打合せができた。また、レジナビフェアに平成18年度、平成19年度の2回参加したことにより、本取組の広報活動、本プログラムへの参加希望者との接触、後期研修プログラム実施医療機関責任者との情報交換をすることができた。また、専用Webサイトを通じて、当プログラムの目的・趣旨を広報することができた。当該サイトでは、地域医療(プライマリ・ケア)に関する後期研修プログラムや関連団体などの情報へのリンクも設定しているため、これまで関係のなかった個人・機関からの照会が多数あった。日本家庭医療学会等の学会とその関連行事では、他のプログラム責任者との情報交換を通じて新しい試みを取り入れることができた。また、研修医に対して、本プログラムの広報ができた。 |
| 3)研修指導医研修会の開催 |
| 本プログラムに参加を希望する地域医療機関の指導医、指導者の間で、本プログラムに対する理解が深まった。また、研修プログラムを策定していなかった医療機関では、新
たに策定作業を始め、実際に研修プログラムを発表するに至った。(ホームページ掲載またはリンク済み)専任指導教員代行者が各派遣先を訪問したことで、地域医療に従事する看護師に求められる実践能力を明らかにし、サポート体制を検討するための示唆が得られた。年2回ずつ開催した研修指導医研修会と看護師研修指導者講習会は、日ごろ
医学教育についての知識・技能・態度・経験を身につける機会の少ない中堅指導者層に対する研修を通じて、人材を育成する場としての地域医療機関が向上することに貢献できた。また、地域医療機関に共通する課題について意見交換が活発に行われ、同じ地域医療の確保と充実をめざす仲間としてのネットワークが形成された。 |
| 4)地域医療機関訪問調査 |
| 本プログラムの目的・趣旨を説明し、地域研修医療機関としての参加の意志を確認した結果、訪問した全ての医療機関が参加することになった。また、研修医療機関としての環境、特に指導体制について調査したところ、いずれも本プログラムにおける地域研修医療機関として十分な内容を持っていることが把握でき、地域研修医療機関として認定することができた。教育機関としての自覚を促すとともに目的に沿った環境・指導体制作りのために貢献することができた。これにより地域医療機関自身の診療の質の向上に貢献できた。 |
| 5)各種シミュレーターの整備 |
| 各種シミュレータを用いた検査・診察手技向上のための講習会の準備を行うことができ、指導医がシミュレータの利用に習熟することができた。研修生共通カリキュラム、現地体験カリキュラムでは地域医療に取り組む場合に必須な知識、技能を身につけることができた。また、大学病院を離れ地域研修医療機関で現地体験カリキュラムを実施することにより、地域のニーズに気づき、それに十分応え得る能力を身につける動機付けになった。 |
| 6)研修生報告会、研修評価小委員会の開催 |
研修医研修報告会では、研修医と指導医が一堂に会し、研修医のみならず、研修プログラムをも評価した。研修生が互いの研修内容を整理し、発表することで、達成度を評価することができた。
研修プログラムそのものの長所短所改善点などについて多様な意見を聞くことができ、研修内容の向上に寄与できた。
研修評価小委員会の活動は、本プログラムが目的・趣旨に沿って事業展開されているかどうかを部外者含む委員により評価し、勧告するというもので、医師・看護師など多様な職種からなる委員が多様な観点から本プログラムの展開について精査し、勧告を行った。このような評価のしくみを研修プログラムが持つことは画期的であり、他の模範となるものと思われる。プログラムの質の向上に効果があった。 |