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Face.2 宮城県 南三陸町 公立志津川病院 菅野武医師(3/3) 

地域医療に従事する9年間を自分を伸ばす「バネ」にする

—さて、菅野先生は震災でのご活躍が評価され、アメリカ『タイム』誌の2011年度「世界で最も影響力のある100人」に選ばれました。

菅野先生菅野:あれは、震災の中でみんなが頑張っていて、普通の医者も必死に医療に取り組んでいることの象徴として、たまたま自分が選ばれたのだと思っています。『タイム』誌も、日本は今こんなに大変だけど、人々は負けていないよ、ということを伝えたかったのではないでしょうか。地方で頑張る人間を世界が見つめてくれているというのは、とても励みになります。今回の選出は、地域で頑張る医師や医療関係者すべてを見つめ、評価してくれたものだと受け止めています。

—今後は東北大学大学院の消化器内科で研修を積まれるそうですね。 研究テーマはお決まりですか。

菅野:私が現在指導をいただきながら進めている臨床研究のテーマの中には震災に関連したものもあります。このたびの震災がどのように人体に影響を及ぼしているのか、東北大学のネットワークと連携して、被災地域での症状、内視鏡所見、ピロリ菌感染、避難所生活経験の有無などをリサーチすることで、震災ストレスと消化器疾患についても探ってみたいと考えています。

—震災での苦しみの中から、新しい治験を得て、今後に生かしていくということですね。

菅野:はい。負けっぱなしで終わらせたくありません。あの地震には絶対に勝ってやる、という気持ちで取り組んでいきます。

—頑張ってください。今日はありがとうございました。


菅野武 先生 Profile (2011年9月8日現在)

宮城県仙台市出身。自治医科大学卒業。宮城県内の病院勤務を経て、2009年(平成21年)4月から宮城県本吉郡南三陸町の公立志津川病院に勤務。 2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)では患者を同院の最上階に避難させ、3日後に救出されるまで医療行為を続けた。この功績により、米国『タイム』誌の2011年度「世界で最も影響力のある100人」に選出される。2011年(平成23年)4月より東北大学大学院医学系研究科博士課程在籍。



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