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Episode.3 iPS細胞の臨床応用への期待と大型動物研究 (5/7)  New

花園先生の学生時代について

iPS細胞の登場

菅谷:花園先生の学生時代に、何か印象に残ってることを教えてください。

花園:あんまり思い出せないな。楽しかった思い出はいっぱいあったはずだけども。私、東京大学に入学して、民間の寮に入りました。いろんな大学の人が文系理系を問わず集まっている寮でした。そこでちょっと印象に残ってるのは、大学生なのに大学に行かない人達が大勢いたってこと。大学に行かない大学生って一体なんだ?と思ったね。

菅谷:(笑)

花園:世の中はいろんな人がいるんだなぁ、と。それまで僕は高校生で、学校へ行くのは当たり前だと思っていたんだけどね、まずそれに驚いた。

それから、ちょうど私が大学に入った頃なんだけど、1981年に福井謙一先生(注:当時京都大学工学部教授)がノーベル化学賞を受賞しました。化学賞としては福井先生が日本で最初だった。山中さんが去年ノーベル賞をもらって湧き上がったように、当時も随分盛り上がりました。福井先生は面白いことを言っていました。『僕はいつも共通一次試験(注:現在の大学入試センター試験の前身)の問題を解いているんだ。』って言ってね。プロだから化学はできるんだろうなぁと思ったんだけど『化学は平均点も取れなかった』って言っていた(笑)

菅谷:それはびっくりですね。

花園:ノーベル化学賞受賞の人が、共通一次試験の化学で平均点を取れなかったっていうのにびっくりしてね。問題が悪いと福井先生は言うのだろうと思ったら、それも言わないんだよね。『必ずしも学校の成績が私のノーベル賞の発見に役立ったというわけではない』という話をされていてね。学校の秀才必ずしも出世せずって話です。そういう話が印象に残ってます。

福井先生は他にもいろいろ面白いことを言っておられました。ちょっと印象に残ってるのは、『メモをとらないでも覚えているような思いつきは大したものじゃない』と。メモしないと忘れてしまうようなことが貴重なんです、という話をしていてね。それから一生懸命メモを取るようになったんだ。

菅谷:学生時代はサークルや部活はやっていらっしゃいましたか?

花園:大学時代は水泳をやっていて、水泳部のキャプテンをやっていました。東大医学部の水泳部は自治医大の水泳部と仲が好くて。夏になると栃木県に来て、自治医大の水泳部と一緒に合同合宿してました。今からもう30年前の話になりますけどもね。

菅谷:学生時代から先生にとって、自治医大って近い存在だったんですね。

花園:近かったですね。まさか縁あってここに就職するとは夢にも思っていませんでしたよ。自治医大とはもう18歳の頃から、つまり30年以上前から縁がありました。

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