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Episode.4 有効で安全な肥満治療の実現を目指して (1/8)  New

今回は自治医科大学において肥満治療をめざして研究を進めている矢田俊彦教授に、医学部3年の小沢一世さんがインタビューを行いました。

(2014年9月29日)

インタビューの様子

肥満とは何か?

医学部3年・小沢一世さん(以下、小沢):生理学の実習や講義でお話を伺って、先生の研究テーマを一言で表すと「肥満」と感じたのですが、先生としては自分のテーマを一言で表すなら?

矢田俊彦教授(以下、矢田):もし一言で表すなら「肥満」は適当だと思います。食欲の調節や糖代謝といった肥満に結びつく基礎研究をしています。サイエンスとしては食欲のメカニズムを知り、その結果を治療に結びつけていくというゴールを目指しています。

小沢:肥満とはどういう状態なのでしょうか?

矢田:医学的に肥満というのはBMIが25以上と定義されていて、体重と身長の数値から単純にわかります。肥満になると高血糖、高血圧、脂質異常症などが出てきて、動脈硬化が起こります。すると高い頻度で心筋梗塞や脳卒中が起こります。さらに睡眠時無呼吸や、大腸癌・乳癌などの癌も増えることが最近の臨床研究からわかってきました。広汎な健康障害が肥満から起こるのです。

肥満には内臓脂肪型肥満と皮下脂肪型肥満の2つがあります。臓器の間に入っている脂肪が内臓脂肪、指でつまめるのが皮下脂肪です。内臓脂肪の方が健康に悪いのです。これが悪い物質を出し、インスリンの作用を妨害して血糖値を上げたり、炎症や過食を起こしたり様々なことが起きてくることやその分子メカニズムが解明されてきました。

小沢:先生はすごくスラっとされていらっしゃいますが、今までやってきた研究がご自身の生活に結びついている部分はありますか?

矢田:いや、それはあんまりなくて。食事の摂取量は食欲を作り出す食欲中枢と食後の満腹感を感じる満腹中枢がバランスをとっているのですが、私の場合は他の人より少な目に食べても満腹中枢が早く活性化するみたいで(笑)

あとエネルギー消費。肥満の原因というのは単純な算数で、エネルギーの摂取量と消費量が同じだと体重は変わらない。摂取量が消費量よりも多ければ肥満になっていく。同じ量を食べてもエネルギーをいっぱい使う人は肥満にならないわけです。

小沢:食べ物からカロリーを摂りすぎないことと、運動でいかに消費するかが大事なのですね。


 

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