自治医大附属病院 卒後臨床研修
TOP / 後期研修 / 各科後期研修募集 / 呼吸器外科
各科後期研修募集

呼吸器外科

  1. 呼吸器外科学部門スタッフ

    • 教授 蘇原泰則
    • 助教授 遠藤俊輔
    • 助教授 長谷川剛
    • 講師 佐藤幸夫
    • 助手 大谷真一
    • 助手 手塚康裕

  2. 診療科の特徴
  3.  肺癌をはじめとして、肺分画症、肺真菌症、荒蕪肺、肺気腫、気胸、膿胸、悪性胸膜中皮腫、縦隔腫瘍、重症筋無力症、下降性壊死性縦隔炎、手掌多汗症、胸壁・横隔膜疾患、胸部外傷などの疾患に対し多彩な手術を行っている。
      自治医科大学附属病院発足当時、呼吸器外科手術は13例に過ぎなかったが、1990年に124例、2000年に210例、2005年には284例と大幅に増加した。2005年の手術数は本邦全病院中20位以内、全大学病院中5位以内に位置する。肺癌手術は80例を越え(2004年度は110例であった)、進行肺癌の5年生存率は全国トップクラスである。

  4. 診療実績

    1. 新患患者数 152人
      再来患者数 2,263人
      紹介率 94.7%

    2. 入院患者数
      病 名 患者数
      原発性肺悪性疾患 188
      転移性肺悪性疾患 26
      肺良性疾患 36
      肺嚢胞性疾患 76
      縦隔良性疾患 30
      縦隔悪性疾患 11
      胸壁・横隔膜・膿胸 32
      その他 10
      合計 409

    3. 1)手術症例病名別件数
      病 名 患者数
      原発性肺悪性腫瘍 84
      転移性肺悪性腫瘍 19
      良性肺腫瘍 5
      胸壁腫瘍 9
      縦隔腫瘍 7
      重症筋無力症に対する胸腺摘出術 8
      炎症性肺疾患に対する手術 19
      膿胸に対する手術 22
      気胸に対する手術 54
      縦隔リンパ節生検 5
      胸部外傷 3
      肺生検(間質性肺炎等) 9
      交感神経切除術 1
      肺分画症 1
      その他 38
      合計 284

      2)手術術式別件数・術後合併症数

          肺癌手術
      症例数 84
      合併症 肺炎
      気胸
      膿胸
      5
      0
      0

      化学療法マニュアル
      肺癌化学療法
      抗癌剤は使い方を誤ると致死的となるため必ず上級医が指示すること。
      (注意事項)

      1. 年齢、腎機能など考慮しながら上級医と相談の上、用量を決定する。
      2. できるだけ太い静脈留置針を用い、点滴漏れのないように注意を払う(点滴漏れは皮膚の壊死につながる)。ナベルビンは血管炎の合併症が必ず起きる。
      3. CDDP使用前後は大量輸液と強制利尿により腎障害の軽減を計るが、電解質異常(特に低Na血症)に伴う意識障害や痙攣を生じることがあるので注意する。
      4. 加療後の骨髄抑制は7日目以降からみられる。週3回程度白血球分画を含めた血算を測定し、好中球が1000以下に低下したらGCSF製剤の使用を考える。好中球500以下ではGCSF製剤を使用するとともに空気清浄機を作動させる。
      5. 血小板が2万以下に低下した場合(ジェムザール使用例)、血小板輸血を考慮する。
        A.CDDP+VNR(ナベルビン)療法
        対象:術前術後の化学療法を要する非小細胞肺癌(特に扁平上皮癌)症例

      第1病日

      1. ST3500ml+ナゼア/セロトーン1A+ガスター1A 90分
      2. ソルメドロール125-250mg+生食50ml 10分
      3. VNR 20-25mg/m2+ 生食50ml 5分(静脈炎や閉塞をきたす為10分以上はかけない)
      4. ST3500ml 90分
      5. ST3500ml+ラシックス10mg 90分
      6. CDDP 80mg/m2+ 生食400ml 120分
      7. ST3500+ラシックス10mg 90分
      8. ST1500ml+ソルメドロール125-250mg 90分
      9. ST3500ml+ガスター1A 翌朝までkeep
        (1-8終了時尿量3000以下ならラシックス10mg iv)

      第2・3病日

      1. ST3500ml+ナゼア/セロトーン1A+ガスター1A 90分
      2. ST3500ml+ソルメドロール125-250mg 90分
      3. ST3500ml 90分
      4. ST3500ml 90分
        (ヘパロック可。1-4終了時尿量2000ml以下ならラシックス10mg iv)

      第4病日以降は経口摂取で判断する。
      B.CDDP+Docetaxel(タキソテール)療法
      対象:術前術後の化学療法を要する非小細胞肺癌(特に腺癌)症例

      第1病日

      1. ST3500ml+ナゼア/セロトーン1A+ガスター1A 90分
      2. ソルメドロール 125-250mg+生食50ml 10分
      3. タキソテール 60mg/u+生食300ml 60分
      4. ST3500ml 90分
      5. ST3500ml+ラシックス10mg 90分
      6. CDDP 80mg/u+生食400ml 120分
        (3―7の間隔を3時間以上あける)
      7. ST3500+ラシックス10mg  90分
      8. ST1500ml +ソルメドロール125-250mg 90分
      9. ST3500ml+ガスター1A 翌朝までkeep
        (1-8終了時尿量3000以下ならラシックス10mg iv)

      第2・3病日

      1. ST3500ml+ナゼア/セロトーン1A+ガスター1A 90分
      2. ST3500ml+ソルメドロール125-250mg 90分
      3. ST3500ml 90分
      4. ST3500ml 90分
        (ヘパロック可。1-4終了時尿量2000ml以下ならラシックス10mg iv.)

      第4病日以降は経口摂取で判断する。
      C.CDDP+GEM(ジェムザール)療法
      他の療法に比べ血小板が減少しやすく注意する。

      対象:術前術後の化学療法を要する非小細胞肺癌(特に腺癌)症例

      1. ST3500ml+ナゼア/セロトーン1A+ガスター1A 90分
      2. ソルメドロール 125-250mg+生食50ml 10分
      3. ジェムザール 800-1000mg/u+生食200ml 30分
      4. ST3500ml 90分
      5. ST3500ml+ラシックス10mg 90分
      6. CDDP 80mg/u+生食400ml 120分
      7. ST3500+ラシックス10mg 90分
      8. ST3500ml +ソルメドロール125-250mg 90分
      9. ST3500ml+ガスター1A 翌朝までkeep
        (1-8終了時尿量3000以下ならラシックス10mg iv)

      第2・3病日

      1. ST3500ml+ナゼア/セロトーン1A+ガスター1A 90分
      2. ST3500ml+ソルメドロール125-250mg 90分
      3. ST3500ml 90分
      4. ST3500ml 90分
        (ヘパロック可。1-4終了時尿量2000ml以下ならラシックス10mg iv.)

      D.CDDP+OK432療法
      本法は白血球減少時にOK432療法を導入するので比較的白血球が下がらない。
      OK432皮内注射部位の皮膚炎が強く見られる症例では局所の冷却や軟膏塗布を行う。

      対象:術前術後の間歇的免疫化学療法を施行している肺癌症例

      1. ST3500ml+ナゼア/セロトーン1A+ガスター1A 90分
      2. ソルメドロール 125-250mg+生食50ml 10分
      3. ST3500ml 90分
      4. ST3500ml+ラシックス10mg 90分
      5. CDDP 80mg/u+生食400ml 120分
      6. ST3500+ラシックス10mg  90分
      7. ST3500ml +ソルメドロール125-250mg 90分
      8. ST3500ml+ガスター1A 翌朝までkeep
        (1-7終了時尿量3000以下ならラシックス10mg iv)

      第2・3病日

      1. ST3500ml+ナゼア/セロトーン1A+ガスター1A 90分
      2. ST3500ml+ソルメドロール250mg 90分
      3. ST3500ml 90分
      4. ST3500ml 90分
        (ヘパロック可。1-4終了時尿量2000ml以下ならラシックス10mg iv.)

      E.CDDP+VP-16(エトポシド)療法
      他の療法に比べ白血球が減少しやすく注意する。

      対象:術前術後の化学療法を要する小細胞肺癌症例

      第1病日

      1. ST3500ml+ナゼア/セロトーン1A+ガスター1A 90分
      2. ソルメドロール 125-250mg+生食50ml 10分
      3. ST3500ml 90分
      4. ST3500ml+ラシックス10mg 90分
      5. CDDP 80mg/u+生食400ml 120分
      6. ST3500ml+ラシックス10mg  90分
      7. ST3500ml +ソルメドロール125-250mg 90分
      8. ST3500ml+ガスター1A 翌朝までkeep
        (1-7終了時尿量3000以下ならラシックス10mg iv)

      第2-4病日

      1. ST3500ml+ナゼア/セロトーン1A+ガスター1A 90分
      2. ST3500ml+ソルメドロール125mg 90分
      3. VP-16 100mg/u+生食300ml 90分
      4. ST3500ml 90分
      5. ST3500ml 90分
        (ヘパロック可。1-4終了時尿量2000ml以下ならラシックス10mg iv.)

      5)放射線療法症例・数

      疾患名 件 数
      肺癌 8
      胸腺癌 2

      6)その他の治療(免疫療法棟)症例・数

      療 法 件 数
      免疫療法 0
      姑息的治療 15

      7)悪性腫瘍の疾患別および臨床進行期別ならびに治療法別治療成績

      肺癌 5年生存率
      TA 87%
      TB 72%
      U 55%
      VA 44%
      VB 35%
      W 10%

      カプランマイヤー
      カンプランマイヤー


    4. 8)死亡症例 死因・剖検数・率

        部検数
      肺癌死
      手術関連死
      4
      2
      0
      0
      0
      0

      9)主な処置・検査

      気管支鏡 189

      10)カンファランス

      毎週火曜日
      呼吸器疾患合同カンファランス
      (呼吸器外科、呼吸器内科、病理、放射線科)
      毎週火曜日
      チャートラウンド
      毎週木曜日
      クリニカルカンファランス
  5. 来年度の目標
  6.  さらなる手術数の増加、手術成績の向上、収益の増加を図る。このためには種々の努力が必要である。単純な手術には積極的にクリニカルパスを導入し、周術期管理の効率化と入院期間の短縮を図る。一方、予後の悪い肺癌や悪性胸膜中皮腫などには、我々が開発した化学免疫療法や拡大根治手術を導入する。また、外来での化学療法を軌道に乗せる。必要に応じて重量子線治療、気管内腔照射、光線力学療法などを専門診療施設に依頼し、最適な治療を患者に提供する。これらの診療を通して新たな治療法を開発する。

▲ ページトップ