1. 脳神経、頭頸部、胸部、腹部、心血管、骨関節、軟部組織、内分泌、尿路など各領域の各種疾患の画像診断、並びにIVRによる治療
2. 各領域の悪性腫瘍を中心とする放射線治療

1. 放射線診断部門

【画像診断部門】

CT・MRI:
 現在、CT4台(16列MDCT2台、4列MDCT1台、ヘリカルCT1台)、MRI3台(1.5T)が稼働中で、CTの予約待ちはほぼ0、MRIも1週間以内(入院患者は即日対応)で検査を行っています。病診連携の拡充を目標に、他施設からの紹介症例に対しても即応できる体制をとっています。また、検査だけではなく、放射線科専門医による読影業務や検査法に関するお問い合わせにも対応しております。

核医学:
 ガンマカメラ3台稼働中で、すべての核医学検査に対応できる体制になっています。他施設からのご依頼に対しても迅速に検査を行い、読影とともに返送するようにしております。今年度中には、PET-CTが稼働予定です。これにより、ガンの診断に関して、より高度なサービスをご提供できるようになると考えています。

透視:
 胃・大腸のX線透視も当科で積極的に受け入れています。また、CTを使った仮想胃・大腸内視鏡検査も行っております。

マンモグラフィー:
 マンモグラフィーの需要は急速に増加しています。当科では、マンモグラフィー検診精度管理中央委員会の検定を受けた読影医が読影を行ない、読影精度管理に努力しております。

【IVR部門(脳神経領域を除く)】

 昨年度、自治医科大学IVR部門で行われた血管造影ならびにIVRは以下の表に、また過去3年間のIVRの動向をグラフに示しました。当科では、ほぼすべての領域のIVRに対応できる体制を整えつつあります。IVRは経験を積んだ放射線科医が、事前に行った画像診断に基づいて計画的に行っています。
 肝癌(原発性・転移性)におけるIVRでは、コイル塞栓などを使い血行動態を解析しながら最小の侵襲で最大の効果が得られるような工夫を続けています。透析シャントトラブルに対するIVRは近年急増していますが、当科スタッフは、複雑な症例に対しても積極的にIVRを行っており、良好な成績を得ています。

血管造影、IVRの内訳

診断のみ IV-DSA 2
  診断アンギオ(CTAPを含む) 48
IVR BRTO 11
  肝細胞癌TAE(動注を含む) 142
  外傷TAE 16
  転移性肝腫瘍(肝膿瘍を含む)に対するリザーバー留置 7
  喀血、消化管出血、術後出血等に対するTAE 20
  静脈サンプリング 3
  シャント造影 14
  シャントPTA・ステント留置術 16
  婦人科・泌尿器科領域悪性腫瘍に対する動注化学療法 3
  腫瘍術前塞栓術 3
  動脈瘤・血管奇形に対する塞栓術・ステント留置 2
  下大静脈フィルター留置・抜去 10
  急性膵炎に対する動注療法 3
  CTガイド下生検 2
  肝移植後血管造影・IVR 12
  その他 9
合計   323

2. 放射線治療部門

 当施設は日本放射線腫瘍学会から正式認定されております。放射線腫瘍学会認定医、医学物理士、放射線腫瘍学会認定技師、さらに品質管理士も常勤している施設ですので、安全な放射線治療を保証できます。
  外部照射、小線源治療、定位放射線照射、全身照射、温熱療法などが精力的に行われ、さらに多分割照射は20年来、積極的に施行されていて照射期間の短縮と優れた治療成績を誇っております。
  外部放射線治療の新患治療計画数は681名で、平成6年度の309名と比較すると10年間で2倍以上に増加しております。悪性腫瘍全般にわたり症例数が豊富です。治療目的別では、根治照射が約28%、緩和照射が約30%と、従来の比率の逆転が見られるようになりました。患者さんのQOLを重視する照射法の変化によるものです。より高い腫瘍制御を求めて、多分割照射は全体の約30%の患者さんに適用されております。
  治療部位別では、乳房の腫瘍数が増大しつつあり、以下、子宮、頭頸部、脳、肺、食道、喉頭、前立腺などの順になっております。

教授
杉本 英治
教授
仲澤 聖則
講師
中田 学
「診断部門」
検査手技実績 (H13.1〜12)
・血管造影・IVR検査 1,062件
・その他の造影検査 3,539件
・CT検査 23,726件
・MRI検査 10,305件
読影実績 (H14.1〜12)
・血管造影・IVR検査 575件
・CT検査 13,733件
・MRI検査 8,065件
「治療部門」
治療実績 (H16.1〜12)
・新患治療計画
681名
・再診治療計画
320名
・ ライナック治療
延べ患者数
22,410名
定位放射線照射 23名
全身照射 4名
・ 腔内照射 26名

画像診断と放射線治療領域の2つがある。
診療を通じて生じる問題提起を中心に臨床研究を進めて来た。
診断領域では、脳神経、頭頸部、胸部、腹部、尿路、骨関節、造血組織、軟部組織など各種疾患のいろいろな画像間の比較検討と解剖、病理所見との対比が中心である。また、外傷や腫瘍による出血の塞栓法の研究なども主題の一つである。現在、「MRIによる胸壁の画像解剖と病理所見」、「肺癌の石灰化のCT所見」、「BRTO(経静脈胃腎静脈シャント閉塞術)前後画像評価」、「乳癌のマンモグラフィとMRIの比較対応」などのテーマで臨床研究を進めている。1月より本格的に稼動し始めた多列CT(16列)装置を用いた臨床研究も計画中である。

(放射線治療部門)

 教育面では、放射線治療講義枠は7と比較的多く、学生臨床実習においても4-6年生まで患者さんの臨床治療計画を実践させています。またカンファレンスは、診療科内、最新文献抄読会、さらに耳鼻科、歯科口腔外科、脳外科など他科との合同検討会を定期的に行っています。他職種との合同会議も開き、品質管理と安全保障に留意しております。
  研究面では、最新の放射線治療ガイドラインに基づく外部放射線治療の実践、化学放射線療法の臨床応用、新しい治療装置導入後の体幹部三次元治療と強度変調治療の基礎的検討と臨床応用、さらに安全な放射線治療のための質的管理、緩和ケア関連などを視野に入れております。

「診断部門」
 ● 受付時間 9:00〜17:00
 ● 担当医師 篠崎健史
 ● TEL 0285-58-7156
 ● FAX 0285-44-4296
 ● E-mail shinotak@jichi.ac.jp 

「治療部門」 
 ● 受付時間 9:00〜16:30
 ● 担当医師 仲澤聖則  
 ● TEL 0285-58-7161
 ● FAX 0285-44-4296
 ● E-mail mnakazaw@jichi.ac.jp 

 ● 担当医師    柴山千秋  
 ● TEL 0285-58-7161
 ● FAX 0285-44-4296
 ● E-mail chiaki.s@jichi.ac.jp