手術看護認定看護師 松沼 早苗
当院の手術部は「新館中央」に17室、併設する「とちぎ子ども医療センター」に2室(2010年10月に1室稼働予定)の19室を保有し、24診療科の手術に対応しています。年間の手術件数は約8600件(2009年データ)で、手術件数は増加の一途を辿っています。
私は認定看護師として今年で6年目を迎えます。『手術を受ける患者さまやご家族が、安心して手術を受けられることを援助する』ことを活動目標に挙げ、様々な活動に取り組んでいます。「実践」では日々の器械出し看護や外回り看護を通し、裏づけや根拠を示しながら手術看護実践を行うこと、「教育」では教育体制の見直し、システムの変革、勉強会の企画・運営や評価、新人教育・現任教育のあり方を検討しています。「相談」では、スタッフからの些細な相談や悩みにも応じ、必ず相談したスタッフへ私なりの回答をしています。
手術部以外の活動では、手術看護を理解してもらうために、院内の病棟看護師を対象にした「手術室見学ツアー」を5年前から実施しています。手術室へ入室した患者さまがどんな流れで麻酔導入されているのか、術中体位の体験や各診療科特有の機器を知ることで、術前の説明や術後の観察にいかすことを目的にしています。それ以外にも医師やコメディカル、学生にも手術看護認定看護師という存在や活動内容を理解してもらうことを目的に「CN(certified nurse)通信」という新聞を発行しています。また、術前の患者さまやご家族には専用の相談窓口案内を設け、常時相談に対応できるようにしています。院外活動では、セミナー講師、専門誌への執筆など活動は年々広がっていきます。
我々手術看護認定看護師には、ハイリスク患者に対し、心身の手術侵襲が最小限になるように看護を実践できる、手術チームのマネジメントおよび他部門との協調・調整ができる、手術看護の実践を通して役割モデルを示し、看護スタッフに対して具体的な指導ができる、倫理的感受性を高め、患者・家族の擁護者として倫理的配慮ができる、安全管理についての知識を熟知し、リスクを回避するためにリーダーシップを発揮できる、という5つの能力が期待されています。それらの役割と責任を問い続け活動してくことが今後の課題であると感じています。