
腫瘍部門、周産期部門、生殖内分泌部門の3部門すべての患者さんを多数診療しています。腫瘍部門では、卵巣癌、子宮癌(頚癌、体癌)の集学的治療を得意としています。婦人科悪性腫瘍数は全国大学病院のベスト3に数えられ、とくに難治性の卵巣癌の紹介が多く、北関東の中核として活躍しています。周産期部門は総合周産期母子医療センターを併設し、合併症妊娠やハイリスク妊娠の治療を多数手がけています。妊娠高血圧症候群、切迫早産、多胎妊娠の診療は特に得意としています。分娩数は年間約1、100例、うち多胎(双胎)は80~100例で、全国大学病院の5本指の1つにも数えられています。 生殖内分泌部門では ART、すなわち、体外受精・ 胚移植(IVF-ET)、顕微授精(ICSI)、凍結 胚移植(F-ET)などを行なっています。当科のART は良好な妊娠率を示しています。例えばIVF-ETのETあたりの妊娠率は全国平均約20%に対し当科では30%内外です。 また、経腹的腹腔鏡・経腟的腹腔鏡・子宮鏡等の内視鏡検査や腹腔鏡下手術・レゼクトスコープによる子宮腔内手術等の治療も積極的に行っています。
| 指導医(人数) | 14名 |
|---|---|
| 専門医(人数) | 30名(日本産婦人科学会専門医) |
| 指導医・専門医(氏名) | 鈴木光明、 松原茂樹、 柴原浩章 |
初期研修中に身につけた知識、技術を、症例数を重ねることでより確実なものにします。徐々に、高度な手術や検査を担当することで、産婦人科専門医として必要な実地技能と知識を修得してもらいます。さらに、抄読会、研修会、学会を通して、常に最新の知識、技術の習得に努め、EBMの考え方を身につけてもらいます。 初期研修の2年間と、後期研修3年間を終了すると、6年目に産婦人科専門医の受験資格が得られます。
I.産科の臨床
□ 生殖生理学の基本を理解する。
□ 正常妊娠,分娩,産褥の管理ができる。
□ 異常妊娠,分娩,産褥の管理について,リスクの程度を判定し,いかなる症例についても少なくともプライマリケアができる。
□ 母児双方の安全性を考慮した薬物療法ができる。
□ 産科検査について,少なくとも各検査法の原理と適応を理解し,またそのデータにより適切な臨床的判断ができる。
□ 妊娠の診断法
□ 超音波検査法
□ 羊水検査法
□ 胎児,胎盤機能検査法
□ 分娩監視装置による検査法
□ X線検査法
□ 以下の産科手術を行うことができる。
□ 子宮内容除去術
□ 鉗子・吸引分娩術
□ 帝王切開術
□ 麻酔指導医のもとで必要な麻酔全般にわたる修練を受ける。
□ 麻酔法の種類と適応を理解する。
□ 分娩室において産科麻酔ができる。
□ 全身管理ができる。
□ 染色体および性染色質検査法を理解する。
□ 胎盤ホルモンの種類,生理作用,作用機序,妊娠経過による変化などを理解する。
□ 胎児胎盤系におけるステロイドホルモン産生の機序と臨床的意義を理解する。
□ 子宮収縮(分娩)に関係するホルモン(オキシトシン,プロスタグランディンなど)を使用することができる。
□ 乳汁分泌抑制剤を使用できる。
□ 新生児の管理ができる。
□ 新生児の生理を理解する。
□ 新生児仮死蘇生術ができる。
□ 正常新生児を管理することができる(minor troubleの治療を含む)。
□ 新生児異常のスクリーニングができる。
□ 未熟児,病児の出生直後のプライマリケア及び保育法を理解する。
□ 産婦人科診療ガイドライン―産科編
II. 婦人科の臨床
□ 婦人の骨盤解剖を理解する。
□ 感染症(性病を含む)の診断,治療ができる。
□ 良性腫瘍(エンドメトリオージスを含む)の診断,治療ができる。
□ 悪性腫瘍の早期診断,病理,治療を理解する。
□ 性器の垂脱の診断,治療ができる。
□ 婦人科心身症(更年期障害を含む)の検査,診断,治療ができる。
□ 婦人科疾患の全身管理ができる。
□ 婦人科手術の術前,術後の全身管理ができる。
□ 婦人科手術のリスクを評価できる。
□ 婦人科手術の術後合併症の診断と処置ができる。
□ 主治医として以下の手術を執刀できる。
□ 付属器摘出術
□ 単純子宮全摘出術(腹式,腟式)
□ 子宮脱根治手術
□ 婦人科悪性腫瘍の根治手術の助手ができる。
□ 放射線の種類,特徴など基礎的事項を理解する。
□ 放射線治療法の適応について意見を述べることができる。
□ 放射線治療中の患者管理ができる。
□ 放射線防禦の基礎知識を有する。
□ 子宮体癌治療ガイドライン2006年版の診療内容を理解できる。
□ 子宮頚癌治療ガイドライン2007年版の診療内容を理解できる。
□ 卵巣がん治療ガイドライン2007年版の診療内容を理解できる。
III. 産婦人科の内分泌学
□ 性機能系に関するホルモンの種類,生理作用,作用機序,代謝などを理解する。
□ 以下の内分泌検査法の原理と適応を理解し,結果の判定ができる。
□ 基礎体温測定法
□ 頚管粘液検査法
□ 腟内容塗抹検査法
□ 各種ホルモン測定法
□ 各種ホルモン負荷試験
□ 以下のホルモン療法の種類と原理を理解する。
□ 排卵誘発法,排卵抑制法
□ 子宮出血止血法,子宮出血誘発法
□ 黄体機能不全治療法
□ 乳汁分泌抑制法(高プロラクチン血症治療法)
□ 更年期障害治療法
□ 月経随伴症状治療法
□ 生殖医療ガイドライン2007の診療内容を理解できる。
IV. 産婦人科の感染症学
□ 性器感染症について,病原体の種類,検出法,感染による症状を理解する。
□ 妊婦における感染症の特殊性を理解する。
□ 胎内感染と胎芽,胎児病(先天異常)の関係を理解し,患者を指導できる。
□ 周産期感染の診断,治療,予防ができる。
□ 新生児感染症の取扱い方法を理解する。
□ 抗菌剤の選択を適切に行うことができる。
□ 抗菌剤の禁忌,副作用を理解する。
V. 産婦人科病理学
□ 婦人科腫瘍の病理組織学的特徴を理解する。
□ 病理組織学的診断の内容を的確に理解し,それにより治療方針を決定できる。
□ 細胞学的診断(スメア検査)の内容を的確に理解できる。
□ 剖検を見学した。
VI. 母性衛生
□ 妊,産,褥婦,新生児の保健指導ができる。
□ 家族計画の指導ができる。
□ 母体保護法など母性衛生関連法規を理解する。
VII. 専門医としての一般的要件
□ 社会保険制度の概要を理解する。
□ 診療記録の作成,整理を適切にできる。
□ 患者と医療従事者/他科医師,同僚医師,コメディカル等との信頼関係が築ける。
| 午前 | 月曜日 | 火曜日 | 水曜日 | 木曜日 | 金曜日 |
|---|---|---|---|---|---|
| 抄読会 生殖内分泌カンファレンス | |||||
| 午後 | 月曜日 | 火曜日 | 水曜日 | 木曜日 | 金曜日 |
| 周産期カンファレンス NICU合同カンファレンス 婦人科腫瘍カンファレンス | 教授回診 |
小山市民病院、北里研究所メディカルセンター病院、国際医療福祉大学病院、さいたま医療センター、日光市民病院、芳賀赤十字病院
分娩取り扱い例300~400例、帝王切開執刀100例、子宮全摘出,附属器切除執刀30例程度
自治医大産婦人科の特徴は3つあります。 1.症例数が極めて多く、臨床スキルの速い向上が望めます。 2.質の高い医療とそれを裏打ちする臨床研究が盛んなことです。向学心に燃える若い先生達にとっては高度な知識の習得が可能であり、また希望があれば研究の道も開かれています。 3.北は北海道から南は九州まで様々な大学の出身者が集まっています。アットホームな雰囲気で和気あいあいと、診療,勉学に取り組んでいます。このような医局で是非一緒にがんばりましょう。