第30回 学 術 集 会

第30回学術集会に向けて

 

 第30期会長
 松田 恒平
 富山大学大学院理工学研究部(理学)


 30期学術集会を北陸 富山にてお世話することになりました。 2015年8月5日(水)午後より7日(金)午前までの会期で、富山県黒部市宇奈月温泉での開催に向けて準備を進めております。
 富山は、“とやまのクスリ売り・置き薬”薬都として知られておりますが、 ホルモン(アドレナリン)を化学物質として世界で初めて単離・精製した高峰譲吉博士の故郷であることはあまり知られていません。 私が大学院学生だった時に初めて第9回下垂体研究会学術集会に参加させていただきましたが、 今回、ここ富山県で本学術集会を開催させていただけることをたいへん光栄に存じます。 標高3,000メートルを超える峰々より構成される立山連峰の大自然を仰ぎながら 宇奈月温泉の名湯に浸かって日ごろの疲れを癒していただき、 本集会でもこれまでの集会と同様、合宿形式で皆様のご研究に関して活発な議論を深めていただけましたら幸いです。
 近年、驚くべきことに立山連峰東側斜面に世界最南限となる氷河が複数現存していることが発見されました。 会期後は、トロッコ列車による黒部峡谷と氷河を抱く北アルプスの迫力ある大パノラマもお楽しみいただけるかと思います。 北陸新幹線の2015年春開業により首都圏と北陸との距離感はグッと縮みます。 是非、皆様お誘い合わせの上、第30回学術集会にご参加いただきますようお願い申し上げます。 皆様の富山へのお越しを心よりお待ちしております。

会 期: 2015年 8月 5- 7日(水-金)
会 場: 宇奈月温泉「ホテル黒部
     〒938-0282 富山県黒部市宇奈月温泉7
     TEL. 0765-62-1331(代) FAX. 0765-62-1077

(2014年10月15日)



第30回学術集会報告



日本下垂体研究会第30回学術集会
会長 松田恒平

 第30回学術集会は、富山県宇奈月温泉「黒部市宇奈月国際会館セレナ、ホテル黒部」で 8/5-7の三日間にわたり開催され、 吉村賞受賞講演1題、特別講演1題、教育講演1題、シンポジウム4題、一般発表 31題が発表されました (プログラム)。
 多くの方々にご参加いただき、盛況のうちに無事終えることができました。 ご参加・ご支援を賜り誠にありがとうございました。 学術集会事務局一同より、厚く御礼申し上げます。

第13回 吉村賞



 第13回(2015年度)吉村賞は下記のように選ばれ、第30回学術集会で受賞講演が行われました。

「ゴナドトロピンサブユニット遺伝子発現調節機構に関する研究」
金崎 春彦(島根大学医学部)


第30回学術集会 最優秀発表賞・優秀発表賞

 第30回学術集会では「最優秀発表賞」、「優秀発表賞」が下記のように選ばれ表彰されました。



最優秀発表賞

「オスラット床敷曝露によるメスラット前腹側室周囲核(AVPV)キスペプチンニューロンの活性化およびLH分泌増強作用」
 渡辺雄貴(名古屋大学)

「キンギョ黒色素胞の及ぼす組み換えキンギョソマトラクチン(SL)の影響」
 南 和希(富山大学)

「成体下垂体前葉の幹・前駆細胞ニッチの単離とその解析」
 西村 直人(明治大学)

「Gene expression analysis of folliculostellate cells in 'transitional zone' of anterior pituitary gland of rat -special relevance to circadian rhythm-」
 Rita Maliza(自治医科大学)


優秀発表賞

「プロトン刺戟によるマウス下垂体細胞株LβT2の応答解析」
 持丸 雄太(明治大学)

「ガウシアルシフェラーゼのLβT2細胞におけるホルモン分泌アッセイ系の構築への利用」
 佐藤 一裕(明治大学)

(2015年 8月21日)


日本下垂体研究会 第30回学術集会を終えて



 平成27年 8月 5日(水)〜 7日(金)にかけて富山県黒部市宇奈月温泉にて開催させていただきました 第30回学術集会を無事終えることができました。 会期中の参加者数は 82名で、学生数は 34名でした。 黒部峡谷の大自然に接しながら、日中の一般講演 26演題、最優秀発表賞審査講演 6演題、 塩田清二先生と津田正明先生による特別・教育講演、 上田陽一先生、輿水崇鏡先生、今野紀文先生、山口陽子先生によるシンポジウム「下垂体後葉ホルモン研究の新展開」および 金崎春彦先生による吉村賞受賞講演「ゴナドトロピンサブユニット遺伝子発現調節機構に関する研究」において、 これまでのご研究の成果をご披露いただき、 また、活発な質疑応答によって、発表者とフロアが一体となって熱く議論を交わしていたことが非常に印象的でした。 さらに、これまでの学術集会に負けず劣らず、夜の部のファイルオンザデスクでは、 学生・若手向けの企画も織り交ぜながら、教員と学生が文字通り膝を突き合わせながら、 下垂体研究に係る議論を通して将来への夢などを語り合っている姿に感動すら覚えました。 本学術集会を支えていらっしゃってきた先生方より 日本下垂体研究会の醍醐味を肌で感じることのできた集会であったとのお褒めの言葉を頂戴することができたことに、 私ども主催者は安堵したところです。 このような大盛会となったことに、ご参加された全ての方々とご支援いただいた全ての方々に心より感謝とお礼を申し上げます。 どうもありがとうございました。 一方で、至らぬ点が多々あったかと思いますが、どうかお許し下さい。
 来年度の学術集会は第31回となり、30年の節目を迎えます。 記念すべき大会は、日本を飛び出してハワイにて和泉俊一郎先生のご主宰で開催されます。 次回も皆様お誘いあわせの上、是非ご参加いただきますようお願いいたします。 皆様とハワイでお会いできることを楽しみにしております。

平成27年8月吉日

第30期会長
富山大学大学院理工学研究部
松田 恒平

(2015年 8月21日)