形成外科学講座

腱膜性眼瞼下垂

まぶたが重く、肩こりや頭痛で悩んでいませんか?
まぶたを開けるのには、まぶたの奥にある眼瞼挙筋という筋肉が作用しています。ところが加齢や眼を擦ることでまぶたについたこの筋肉の膜がゆるんでしまい、上手くまぶたを開けられなくなります。

これが腱膜性眼瞼下垂と言われる状態です。こうなると開きにくくなったまぶたを開けようと無意識に体が頑張ってしまい、頚部を緊張させて、額の筋肉を使ってまぶたを開けようとします。また、加齢とともに皮膚のたるみも伴って、その結果以下のような症状が出現します。
■筋肉の緊張による肩こり頭痛
■緊張の持続による疲労不眠うつ
■まゆ毛を上げることによるおでこのしわ

これらの症状は眼瞼下垂に対する治療を行うことで改善します。図のようにまぶたの脂肪が入っている眼窩隔膜を反転させることで眼を開きやすくします(局所麻酔による日帰り手術で可能です)。

術前 術後

*まぶたが開けやすく黒目も大きくなり、まゆ毛も下がり額のしわが改善した。術前の強い肩こりと偏頭痛も消失した。

患者様

形成外科で扱う疾患