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[医学部] 糖尿病に合併する内臓肥満を脳由来神経栄養因子BDNFが改善

2013年10月8日

糖尿病に罹患するとしばしば内臓脂肪の蓄積がおこり、それが糖尿病とその合併症を増悪させる原因となっています。糖尿病モデル動物「GKラット」もヒトと同様に内臓脂肪蓄積を示すことがわかっています。本学医学部統合生理学の矢田俊彦教授と(独)国立環境研究所環境健康研究センターの前川文彦主任研究員らは、今回、摂食障害、うつ、認知障害など、様々な脳疾患と深く関係する脳由来神経栄養因子BDNFに着目し、GKラットの脳内での発現を調べました。その結果、糖尿病が進行するに従って、全身エネルギー代謝を制御する神経核である「視床下部腹内側核」でBDNFの発現が著しく低下することを世界で初めて明らかにしました。さらに、その低下をBDNF投与により補ったところ、内臓脂肪量が減少し高血糖も一部改善しました。これらの結果は、BDNFの低下は糖尿病に伴う内臓肥満の一つの成因であり、BDNFの補充がその治療に有効である可能性を示しています。

本研究成果は、2013年10月2日(日本時間 10月2日16時)にスイスの学術雑誌「Frontiers in Synaptic Neuroscience」に掲載されます。本研究は、文部科学省脳科学研究戦略推進プログラムの一環として、また科学研究費補助金などの助成に基づき行われました。

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