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[医学部] グルカゴンが求心性迷走神経に直接作用して脳に情報伝達する経路の発見

2014年12月22日

膵臓や消化管で合成・分泌されるグルカゴンは、食事摂取、低温、低血糖条件下で分泌が亢進し、それぞれ、満腹感形成、体熱産生、血糖値上昇に関与しています。これらの作用の一部に脳の関与が示唆されています。しかし、血中グルカゴンは血液脳関門と呼ばれるバリア構造により脳への移行が強く制限されており、グルカゴンの脳への作用経路は不明でした。

自治医科大学医学部の岩ア有作助教、大学院生のEnkh-Amar Ayush、矢田俊彦教授らは、マウスを使った実験から、グルカゴンが内臓感覚神経である求心性迷走神経の一部に直接作用して、神経情報として脳に情報を伝達する経路を発見しました。求心性迷走神経はこれまでに、食事摂取に伴い分泌され満腹感形成に関与するインスリンや腸ホルモンコレシストキンンによって活性化されることが解っていました。本研究で、グルカゴンで活性化される求心性迷走神経の大部分が、インスリンとコレシストキンンによっても活性化されました。従って、食後に分泌されるグルカゴンは求心性迷走神経を活性化して脳に情報伝達し、満腹感誘導に関わっている可能性が示されました。

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