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[医学部] グレリンの糖代謝調節作用を担う膵β細胞受容体と新規シグナル分子

2015年9月18日

消化管ホルモンのグレリンは、成長ホルモン放出、摂食促進、脂肪蓄積作用に加え、インスリン分泌抑制作用を示します。グレリン受容体分子として報告されているGHSRは、Gタンパク共役型受容体としてGq/11タンパクを活性化します。一方、膵β細胞ではグレリンはGiタンパクを活性化することから、β細胞のグレリン作用がGHSRを介したものであるかは不明でした。

本学統合生理学の出崎克也准教授と矢田俊彦教授、内分泌代謝科の倉科智行助教らは、マウスを用いた実験で、膵β細胞グレリン受容体がGHSRであることを証明し、さらに新規グレリン受容体シグナルとしてcAMPを介したTRPM2チャネル制御を明らかにしました。GHSR-KOマウスに糖負荷試験を行った結果、KOマウスでは糖負荷試験時の血中インスリン分泌が亢進し血糖値の上昇を抑えました。さらに、KOマウスのβ細胞にのみGHSRを発現させると、グレリンの糖代謝作用がほぼ完全に復活したことから、グレリンは主としてβ細胞GHSRを介してインスリン分泌、糖代謝を調節していることが分かりました。本研究により、膵β細胞GHSRおよびTRPM2チャネルをターゲットとした新規糖尿病治療薬の開発が期待されます。

本研究成果は、2015年9月15日に英国の学術雑誌「Scientific Reports」に掲載されました。本研究は、文部科学省脳科学研究戦略推進プログラムの一環として、また科学研究費補助金などの助成に基づき行われました。

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