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[医学部] オキシトシンの社会記憶促進作用の解明

2015年12月24日

生理学講座神経脳生理学部門の高柳友紀講師、吉田匡秀助教、尾仲達史教授らは、樹状突起から放出されたオキシトシンが扁桃体に作用して社会記憶を促進することを見出しました。

オキシトシンは出産と授乳を担うホルモンです。近年、オキシトシンが社会行動を促進させ自閉症の症状を緩和するのではないかと注目されています。しかし、オキシトシンを外来性に投与した報告の効果は必ずしも一致していませんでした。また、オキシトシンが社会行動を促進するための詳細な作用機序も不明でした。

本研究により、視床下部のオキシトシン神経細胞はセクレチンにより強力に活性化されること、視床下部のオキシトシン神経細胞が活性化されると、扁桃体に伸ばしているオキシトシン神経細胞の樹状突起からオキシトシンが放出され扁桃体のオキシトシン受容体に作用して社会的な記憶が促進されること、が明らかになりました。

本研究は、内因性のオキシトシン神経細胞を活性化させることにより社会行動が促進されることを示したもので、自閉症治療の開発とその作用機序の解明に繋がるものです。さらに、本研究は、古典的には情報の入力部位と考えられていた神経細胞の樹状突起が、場合によっては出力系としても生理的に働き社会行動を制御していることを明らかにしたものです。

本研究成果は本学小児科学講座、岡山大学、東北大学との共同研究として行われ、米国誌「Biological Psychiatry」に2015年12月3日WEB上に掲載されました。

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