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[医学部] 六君子湯によるグレリンシグナル増強はSirtuin 1活性化により加齢モデルの寿命を延長する

2016年2月12日

ホルモンであるグレリンがマウスの実験において血管疾患などの老化関連疾患に対して保護する役割を持つことが今週のMolecular Psychiatryで発表された。著者のグレリンプロジェクト代表・鹿児島大学教授乾明夫、および共著者の株式会社ツムラ、自治医科大学教授矢田俊彦らは、日本の伝統薬、六君子湯の処置が内因性グレリンを増加させ、老化促進マウスの寿命を延長させたことを見出した。

過去の研究では、カロリー制限(栄養不足や必須栄養素の不足に至らないまでのカロリー制限)は老化を遅らせ、幾つかの疾患の発生や機能低下を抑えることが証明されている。この過程において、カロリー制限に応答して胃からグレリンが分泌されエネルギー代謝を調整する。

著者らは、2種の遺伝的老化促進マウス(オス)と通常の老化マウスを用いてグレリンシグナリングの影響を検討した。また、六君子湯およびatractylodin (ターゲット臓器でグレリン作用を刺激する六君子湯の成分)の処置は、全ての3つの老化モデル(各群9-11匹)において寿命を延長することを明らかにした。六君子湯の投与実験では、18-20匹の老化マウスにおいてグレリンの増加が心臓病理変化および記憶の固定を改善した。著者らは、グレリン増加は加齢による変化(例えば心疾患や脳疾患など)に対して保護作用を有する可能性を示した。

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