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[医学部] 高脂肪食摂取が複数の行動に与える影響を解明

2016年3月3日

高脂肪食の摂取は肥満につながり、健康上のリスクとなることがこれまで報告されてきました。さらに、肥満に伴い感覚運動、情動、学習機能などに関わる複数の行動が変容することも、ヒトを対象とした調査研究やマウスなどのモデル動物を対象とした実験研究で明らかにされてきました。しかし、肥満誘発性の行動変容の原因が肥満にあるのか高脂肪食摂取にあるのかは定かではありませんでした。自治医科大学医学部心理学研究室の高瀬堅吉教授と東邦大学医学部解剖学講座微細形態学分野の研究グループは、マウスを対象とした研究から、高脂肪食摂取単独の影響で、肥満個体に認められる行動変容と類似の行動変容が起きることを明らかにしました。

実験では、8週齢(成体期)以降に高脂肪食を給餌して肥満を呈したマウス(肥満群)、高脂肪食を給餌したけれども体重は対照群と同等に調節したマウス(高脂肪食摂取群)、通常食を給餌して肥満を呈していない対照群を対象としました。これらの3群に、感覚運動テスト、不安テスト、社交性テスト、学習テストなどから構成される網羅的テストバッテリーを課し、高脂肪食摂取が単独で行動に与える影響を検討しました。その結果、高脂肪食摂取群では肥満群と同様に嗅覚機能やアルコール嗜好性が低下し、社交性の上昇が認められました。一方、感覚運動機能について肥満群にのみ認められる行動変容も報告しました。

本研究から、高脂肪食摂取は肥満とは独立して、それ単独で肥満個体と類似の行動変容を引き起こすことが明らかにされました。

本研究は、心理学研究室の高瀬堅吉教授がマウスの心的過程を調べる網羅的行動テストバッテリーを構築、実施し、東邦大学医学部解剖学講座微細形態学分野の研究グループとの共同研究で行われたものです。

なお、この研究成果はObesity誌に掲載されました。

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