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[医学部] 歯根膜前駆細胞および成体歯根膜細胞におけるSIX1の機能解明

2016年6月7日

自治医科大学大学院医学研究科の河崎立樹博士課程大学院生(歯科口腔外科講座、現歯科口腔外科・歯科医師)、高橋将文講師および川上潔教授(分子病態研究センター細胞生物研究部)らの研究グループは、マウス歯根膜前駆細胞およびヒト歯根膜細胞の増殖制御に転写制御因子SIX1が関与することを明らかにしました。

SIX1は、感覚器や感覚ニューロンなどの形成に必須の遺伝子であることは知られていましたが、神経堤細胞に由来する歯周組織、とくに歯根膜(歯と歯槽骨の間をつなぐ靭帯様の組織)での役割は不明でした。研究グループは、生後マウス歯根膜細胞では、増殖期にSIX1の発現量が高いことを見いだしました。SIX1ノックアウトマウスを用いた解析から、SIX1は歯根膜前駆細胞(歯小嚢細胞)の増殖亢進に必須であることを明らかにしました。さらに、抜歯した親知らず(ヒト第三臼歯)から歯根膜細胞を単離しSIX1の機能阻害を行ったところ、SIX1はヒト歯根膜細胞においても増殖を担うことが分かりました。

ヒト歯根膜には、再生治療で有用と考えられている成体組織幹細胞(歯根膜幹細胞)が存在することが知られています。本研究成果は、歯根膜幹細胞を取り巻く微小環境の理解や、歯根膜幹細胞を生体外において効率良く増やす方法の開発にもつながることが期待されます。

本研究成果は、Development, Growth & Differentiation誌に平成28年5月31日付けでオンライン公開されました。また、56巻6号に掲載予定であり、本研究成果の写真が雑誌表紙を飾ります。本研究は、私立大学戦略的研究基盤形成支援事業「非感染性疾患の病態解明と診断・治療法の開発拠点の形成」の支援を受け行われました。

論文名

Six1 is required for mouse dental follicle cell and human periodontal ligament-derived cell proliferation.
Six1はマウス歯小嚢細胞およびヒト歯根膜細胞の増殖に必要である。

著者名

河崎立樹、森良之(自治医科大学 歯科口腔外科講座)
高橋将文、矢嶋浩、川上潔(自治医科大学分子病態治療研究センター 細胞生物研究部)

雑誌名

研究に関するお問い合わせ先

自治医科大学分子病態治療研究センター 細胞生物研究部 講師
高橋将文(たかはし まさのり)
電話番号: 0285-58-7312
E-mail: mtaka@jichi.ac.jp

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