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[医学部] FGF21が視床下部室傍核Nesfatin-1ニューロンを活性化することで高血糖時に選択的に摂食を抑制することを発見

2017年4月4日

内分泌ホルモン様のFGFs(繊維芽細胞増殖因子)の一つであるFGF21は、膵β細胞および脂肪細胞を標的とした抗肥満作用があり、臨床応用が試みられています。FGF21は血液脳関門を通過し脳内へ移行する事、FGF21受容体であるβ-klothoは摂食中枢である室傍核にも発現している事が報告されていましたが、FGF21の摂食調節作用はこれまで明らかになっていませんでした。
今回、統合生理学部門の中田正範准教授、矢田俊彦教授、抗加齢医学研究部の椎崎和弘講師、黒尾誠教授らは、FGF21は血糖上昇時に摂食を抑え過血糖を抑制することを明らかにしました。

私たちは本研究で、FGF21の標的は室傍核のNesfatin-1ニューロンであり、その活性化が摂食抑制に繋がることを明らかにしました。さらに、FGF21は血糖値が上昇している時のみ摂食抑制を引き起こし、低血糖時の摂食には影響しませんでした。FGF21は血糖上昇時に、摂食を抑え過血糖を抑制すると考えられます。従来の糖尿病薬では、治療過程で重度の低血糖を発症する恐れがありましたが、FGF21を糖尿病治療へと臨床応用することで、こうした懸念がいらない画期的な治療法につながると考えられます。

本研究成果は、日本時間2017年4月4日午後6時解禁(英国時間4月4日午前10時)に英国学術雑誌「ScientificReports」に掲載されました。
本研究は、国立研究開発法人日本医療研究開発機構 革新的先端研究開発支援事業(AMED-CREST)の研究開発領域「生体恒常性維持・変容・破綻機構のネットワーク的理解に基づく最適医療実現のための技術創出」(研究開発総括:永井良三)における研究開発課題「リン恒常性を維持する臓器間ネットワークとその破綻がもたらす病態の解明」(研究開発代表者:黒尾 誠)の一環で行われました。また科学研究費補助金などの助成によって行われました。
※本研究開発領域は、平成27年4月の日本医療研究開発機構の発足に伴い、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)より移管されています。

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