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パーキンソン病の外科治療・DBS外来のご案内
1)パーキンソン病の外科的治療
2)パーキンソン病治療の歴史
3)手術をお勧めできる方
4)手術をお勧めできない方
5)パーキンソン病手術説明会


  パーキンソン病の外科的治療
  1. パーキンソン病治療の基本は薬物治療です。
  2. 薬物療法は、不足したドパミンを補充する補充療法です。
  3. 病気の進行抑制や、神経細胞の再生は研究段階です。
  4. 治療法には、薬物療法のほかに手術療法があります。
  5. 手術は全て定位脳手術で行われます。
    出血量はわずかで、手術侵襲は抜歯程度です。
  6. 手術を成功させるには、適切な患者選択と脳内目標点に正確に到達する技術が必要です。
   

 手術は定位手術です。

 定位脳手術は骨に小さな穴を開け、そこから細い針を刺して手術を行います。頭にフレームを固定して、フレームとの位置関係を計算して針を進めます。

ナビゲーションシステム→

 

←フレーム

目標点に正確に到達するために、近年はMRIやCT画像を基にして、コンピュータで計算して針を進めるナビゲーションが使われています。


パーキンソン病治療の歴史

 手術は大きく二つに分けられます。脳に刺した針の先端を熱凝固して脳内の特定部位を破壊し、異常な活動を鎮める凝固術と、脳に電極を埋め込み、前胸部の刺激装置で持続的に刺激する脳深部刺激(DBS)です。

手術の利点と欠点

 それぞれには表のような、利点を欠点があります。また、視床と淡蒼球は、凝固もDBSも可能ですが、視床下核の手術はDBSだけが行われます。

脳深部刺激(DBS)の説明

 


 手術治療は、誰にでもお勧めできるわけではありません。
手術をして効果を期待できるのは、次の症例です。
  1. 若年発症で症状の日内変動が激しい症例。
  2. 薬が有効だが、副作用のために十分量の服薬ができない症例。
  3. 長期経過して薬の効果が減弱してきた症例

 このうち1と2は劇的な効果が期待できますが、3に対する効果は限定的です。
薬の効いている時(ON)でも歩けない方が手術を受けても、歩行可能にはなりません。
脳からの命令は出るようになっても、足の筋肉が弱っていては歩けないのです。
手術には適切な時期があります。非常に悪くなってからでは効果が期待できません。

手術を成功させるために大切なのは、正確な手術と、適切な患者選択です。

 

次のような患者さんには、手術は無効、あるいは有害です。
  1. パーキンソン病以外のパーキンソン症候群の方
  2. 痴呆症状の強い方、精神症状の強い方
  3. 脳内に占拠性病変のある方、重篤な全身疾患のある方
次のような患者さんは、手術のリスクが高くなります。
  1. 著明な脳萎縮を認める方
  2. 高血圧や糖尿病など、動脈硬化の強い方
  3. 高齢の患者さん。(一般的には70歳程度までの方に手術をお勧めしています)

手術を成功させるために大切なのは、正確な手術と、適切な患者選択です。

 

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