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研究情報

[医学部] 食事リズムを形成し肥満を防ぐ“体内時計分子ネスファチン”を発見

2013年5月7日

肥満の原因の一つは食べ過ぎ(過食)です。「食べる」という人間の行動は生体リズムと密接な関係を持っています。つまり過食は生体リズムを作る「体内時計」が壊れることによって生じます。今回、本学統合生理学部門の矢田俊彦教授、前島裕子助教の研究グループは間脳の視床下部室傍核にあるネスファチンが体内時計を構成する分子であることを同定しました。ラットを用いた研究で人間において夕食後に相当する時間にネスファチン遺伝子の発現が高まり、食後の過食を抑えていることを明らかにしました。さらに肥満モデルラットにおいてはこのネスファチン発現の上昇が消失して過食になっていました。この肥満ラットに見られる「過食」は脳内にネスファチンを投与することで改善されました。今回の成果は、ネスファチンを摂食リズムの「体内時計」分子として同定し、ネスファチンが摂食障害、過食と肥満の新しい治療標的になることを示している点において画期的な発見であると考えられます。

*本研究は文部科学省脳科学研究戦略推進プログラムを用いて行われました。

本研究成果はBiochemical and Biophysical Research Communication誌に掲載されました。