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研究情報

[医学部] オキシトシンの摂食抑制作用の新経路:摂食中枢の逆向き神経回路を発見しました

2014年10月24日

脳視床下部において、神経情報は一次中枢弓状核(ARC)から二次中枢室傍核(PVN)へ伝達されると考えられています。本学統合生理学部門の矢田俊彦教授、前島裕子助教らはこれと反対の、二次中枢から一次中枢への神経伝達を検討しました。Oxtの脳室内投与は弓状核プロオピオメラノコルチン(POMC)ニューロンを活性化し、弓状核局所投与は摂食を抑制しました。Oxt添加は、単離した弓状核POMCニューロンを活性化しました。二次中枢室傍核のOxtニューロンが弓状核に投射し、神経終末がPOMCニューロンに接触していることが組織学的に明らかになりました。本研究は、室傍核Oxtニューロンが弓状核に投射する、新しい摂食抑制神経回路を解明しました。これは、教科書的な情報の流れと反対の神経回路の発見です。これがOxtの摂食抑制のみならず、社会性行動などにも関与している可能性があります。

本研究成果は、2014年10月18日に欧州学術雑誌「FEBS Letters」にオンライン掲載されました。

本研究は、文部科学省脳科学研究戦略推進プログラムの一環として、また科学研究費補助金などの助成によって行われました。