お知らせ

HOME > ニュース&トピックス > 研究情報 > 2017年度 > [医学部] 眼底写真の撮影範囲外まで病状を推測するAIを開発

research

研究情報

[医学部] 眼底写真の撮影範囲外まで病状を推測するAIを開発

2017年6月28日

自治医科大学眼科学講座(教授 川島秀俊、以下自治医大眼科)の准教授 煖エ秀徳の研究チームは、このたび糖尿病網膜症の眼底写真において、撮影範囲外まで推測して病期判定する人工知能(AI)と撮影1年後の予後を予測するAIを開発し、PLOS ONE誌に発表いたしました。今後、健康診断での活用を目指して更に研究開発を進めます。

PLOS ONE誌に”Applying artificial intelligence to disease staging: Deep learning for improved staging of diabetic retinopathy.” 「病期判定へのAI適用:深層学習による拡張糖尿病網膜症病期判定」著者:煖エ秀徳・反保宏信・新井悠介・井上裕治・川島秀俊として掲載されました。

糖尿病網膜症は日本で年間3000名が失明する疾患であり、健康診断時に眼底写真を撮影し眼科医が判読していますが、撮影領域は網膜の中央部分に留まります。昨今報告されているAIによる糖尿病網膜症病期判定は、その眼科医の判定を学習しただけで、写っていない周辺部に悪性の所見があっても眼科医同様判定に反映できません。しかし経験豊富な眼科医であれば、中央部分の眼底写真のみからでも、周辺に悪性の所見がありそうかどうかの印象を検知しうるものです。

そこで今回我々は、周辺部まで含めて糖尿病網膜症専門医が判定した結果を、中央部分の眼底写真しか見せない状態で深層ニューラルネットワークに学習させ、中央写真のみから周辺部も含めた糖尿病網膜症病期判定を行うAIを開発しました。同AIの内部を検討したところ、従来糖尿病網膜症病期判定に使用されてこなかった画像上の特徴をも判定に使用していました。更に1年後の予後を専門医以上に当てる人工知能も開発しました。

自治医科大学眼科学講座 概要

学校法人自治医科大学眼科学講座 (http://www.jichi.ac.jp/opht/このリンクは別ウィンドウで開きます)
教授 川島秀俊
栃木県下野市
年間手術件数 白内障1100件 網膜硝子体600件 硝子体注射2000件

本件に関するお問合せ先

学校法人自治医科大学眼科学講座
担当:奥沢
電話:0285-58-7382
メールアドレス:ophthal@jichi.ac.jp