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研究情報

[医学部] アセトアミノフェン急性肝不全の病態を解明

2020年2月28日

1. 研究概要

アセトアミノフェンは日常臨床で頻用される解熱鎮痛薬ですが、肝障害の副作用があり、重篤な場合は急性肝不全に至ります。欧米諸国では長年に渡り急性肝不全の原因で最多となっており、一度肝不全に至った場合には肝移植以外に確立された治療法がないため、医学的、かつ社会的に問題視されています。アセトアミノフェン肝障害の病態には発症早期の肝細胞死が起点となることが知られていますが、その細胞死の様式や肝不全に至る過程はこれまで不明瞭でした。

今回、自治医科大学・分子病態治療研究センター炎症・免疫研究部の山田直也大学院生、唐澤直義助教、高橋将文教授らの研究チームは、東北大学農学部機能分子解析学、昭和大学薬学部衛生化学との共同研究により、アセトアミノフェン肝障害は新規細胞死であるフェロトーシスを起点に発生することを明らかにし、さらに詳細な分子機構を解明しました。当研究は、アセトアミノフェン肝障害の病態解明につながるとともに、臨床的な新規治療法の開発につながると期待されます。

本研究成果は『Cell Death & Disease』のオンライン版に2020年2月24日付けで公開されました。

2. 掲載論文

雑誌名:Cell Death & Disease
論文タイトル:Ferroptosis driven by radical oxidation of n-6 polyunsaturated fatty acids mediates acetaminophen-induced acute liver failure
著者:Naoya Yamada, Tadayoshi Karasawa, Hiroaki Kimura, Sachiko Watanabe, Takanori Komada, Ryo Kamata, Ariunaa Sampilvanjil, Junya Ito, Kiyotaka Nakagawa, Hiroshi Kuwata, Shuntaro Hara, Koichi Mizuta, Yasunaru Sakuma, Naohiro Sata, Masafumi Takahashi (Corresponding author)

3. 論文掲載先