自治医科大学附属さいたま医療センター 心臓血管外科

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設備環境

当センターでは、現在、メイン手術室12室・日帰り手術室3室で、各診療科の手術を運営しています。平成25年12月より、メイン手術室の1室をリニューアルし、「ハイブリッド手術室システム」を導入いたしました。本システムは、麻酔装置などを備えた清潔な手術室内に、3D-CT撮影も可能な高性能の据置型X線透視装置を設置し、オープン手術と血管内治療のいずれにも対応できる高度な未来型手術室システムのことです。
従来、血管造影室や移動型CアームX線透視装置で行なっていたカテーテルを使用した血管内治療が、手術室でより清潔、安全に実施可能となります。また、オープン手術の最中でも、X線透視装置の使用により立体的な血管や臓器の3次元画像をリアルタイムで作成、観察しながら、その場でステントグラフトの挿入や血管内治療の併用が可能になりました。

本手術室を利用して、現在、胸部・腹部大動脈へのステント治療のみならず、血管内からアプローチして弁の狭窄部分をバルーンによって開大し、折りたたんだ人工弁(生体弁)を大動脈弁の位置に移植する方法(経カテーテル的大動脈弁置換術)も実施しています。今後も、ハイブリッド手術室システムを活用し、より高度かつ低侵襲な心臓・大動脈手術を実施してまいります。