自治医科大学 精神医学講座

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自治医科大学認知症疾患医療センター

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自治医科大学認知症疾患医療センター

 わが国では少子化の影響を受け、急速に高齢化社会が進行しています。特にこの傾向は1990年代以降に顕著であり、2015年現在、日本の高齢者人口(65歳以上人口)は3400万人と全人口の27%を占め、過去40年で4倍となっています。高齢化社会の進行速度でもわが国は世界一です。
 高齢化社会の進行速度については、65歳以上人口が7%から14%に上昇するのに要した年数が一つの指標とされていますが、フランスが115年、イギリスが47年、ドイツが40年を要したのに対し、日本はわずか24年でこの数値を達成しています。それに伴い認知症患者も増加しており、2015年の時点でわが国の患者数は500万人と推計されています。2030年にはこれらの患者数は1.5倍になることが見込まれ、およそ800万人前後の方が認知症と診断されることが予想されています。
 このように、わが国ではかつてない勢いで認知症の方が増えており、世界中のどの国でも経験したことのないことが現実になりつつあります。

 自治医科大学附属病院では平成29年4月より認知症疾患医療センターを開設しています。
 栃木県内の認知症患者数はおよそ8万人であり、自治医科大学附属病院の位置する県南エリアでは約5000人の方が認知症を患っていると考えられます。
 受診される方の多くは栃木県南エリアに在住されていますが、近接する茨城県、群馬県、埼玉県にお住まいの方も広く受け入れています。

<診療内容>

 認知症の診断、認知症と間違いやすい他の疾患との鑑別診断を行います。鑑別が必要な他の疾患には内分泌疾患、脳腫瘍や水頭症などの脳神経外科疾患、うつ病などの精神疾患が含まれます。
 初診日におおよその診断と治療の流れを決定する方針としていますので、当日に血液検査、頭部CT検査、心理検査(記銘力検査)を受けていただきます。初診日に診断が確定しない場合は、頭部MRI検査や脳血流シンチグラフィー(SPECT)検査などの追加検査を後日受けていただきます。
 診断、治療が決定しましたら、紹介元のかかりつけ医に逆紹介させていただくことがあります。

<受診の仕方について>

 初診日に血液検査、頭部CT検査、心理検査を行いますので、完全予約制とさせていただいております。受診を希望される方は自治医科大学附属病院認知症疾患医療センターまでご連絡下さい。担当の精神保健福祉士が詳しい内容をお伝えし、受診日をご案内します。
 診察をスムーズに行うために、ご家族の方に患者さんの暮らしぶりについての事前アンケートをお渡ししますので、記載をお願いします。
 当日は血液検査、頭部CT検査、心理検査と診察、検査結果の説明を行いますので、3時間程の時間がかかります。
 時間に余裕を持ってお越し下さい。


連絡先:自治医科大学附属病院認知症疾患医療センター
電話番号:0285-58-8998(受付時間:月曜日~金曜日 午前9時~正午)

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