【交通外傷に伴う動脈損傷に対するカテーテルを用いた止血術】
交通外傷の患者さんで、CT画像から肝損傷が存在し、更に血圧低下もありました。
カテーテルを用いた経皮的動脈塞栓術を施行した例です。
腹腔動脈にカテーテルを挿入し、血管撮影を施行いたしました。
肝臓内の血管から漏出する造影剤を多数認めます(図1)。
図1 続いて、マイクロカテーテルを進めて、肝臓内の動脈を撮影をしました(図2)。矢印のように、多数の血管から漏出する造影剤を認めます。
肝臓内の血管末梢からスポンゼルという一時的な塞栓物質を用いて、塞栓術を施行しました。図2 その後、マイクロカテーテルを手前に引き戻して、もう一度撮像すると、まだ、肝臓内の血管から造影剤が漏出する所見(図3;矢印)があり、追加の塞栓術を施行しました。 図3 最終的にもう一度腹腔動脈からの撮影を行いました。肝臓内の血管からの造影剤の漏出は認められなくなりました。また、損傷していない肝臓への血流は保つことが出来ています。 図4