自治医科大学地域医療学センター総合診療部門／総合診療内科（http://www.jichi.ac.jp/soushin/）では学内のレジデントを対象として、定期的に勉強会を開催しています（レジデント以外も参加可能です）。
10月14日のテーマは「臨床推論（山本祐先生）」。山本先生と参加者との笑いの絶えないやりとりのなかで臨床推論の考え方を学びました。問診、診察し、診断に至るまでの過程で生じる臨床の現場でありがちな様々な「思い込み」＝診断バイアスについて解説して頂き、診断プロセスをすすめるなかで自分の診断を見直す考え方や、最近経験された「膝関節痛と貧血」の症例を用いて臨床推論を参加者と一緒に進めました。診断が思い込みにより迷宮入りしたとしても、かかりつけ医として継続する中で、患者さん自らが語ってくれたことにより診断に結びついたという症例でした。患者さんがいつでもどんなことでも相談できることを大切にする先生のジェネラルマインドに触れ、レジデントの先生方も多くのことを学んで頂けたのではないでしょうか。（続く）