ご挨拶

ご挨拶

谷口教授からのご挨拶

山田教授からのご挨拶

谷口教授からのご挨拶

自治医科大学の臨床検査医学教室は、初代の河合忠教授が日本臨床検査医学会の、二代目の伊東紘一教授が日本超音波医学会の、それぞれの骨組みを作られた重鎮でいらっしゃいます。現在の教室の体制はそれを受けて2名の教授が検体検査部門、超音波検査部門を率いて活動しています。
 さて、当臨床検査医学のキーワードは「総合」です。医学はその専門性を突き詰めることにより細分化されることはご存じの通りです。各科は分化し、循環器、消化器をはじめ最近では頭痛、手の外科などの専門医があるように疾患領域にまで細分化されています。 検査でも、いわゆる領域ごとに細分化し、骨髄像を含めた血液検査、凝固、輸血に加え、細菌検査、輸血、脂質、化学などが細領域として挙げられます。他の施設ではこの細領域のみを専門とする検査専門医は多いのですが、当科のように全領域を通じて活動のできる検査専門医が残念ながら多いとは言えません。その理由としては、もともと内科などで1つの検査を専門とされていた方が、後に検査領域に移動されることが多いためと考えられます。
 当科で得意としているもうひとつの検査は、超音波検査です。前任の教授が超音波の各種臓器の検査を指導してきたという経緯があり、当院では超音波検査室で医師と臨床検査技師の協力の下、腹部、心臓、乳腺、甲状腺、血管など全領域を対象として年間2万件もの検査が行われています。日本超音波医学会の専門医の受験者を見ると、腹部、心臓、乳腺など領域ごとに受験されることが多いのですが、本教室で研修を受けられた方には全領域を網羅して勉強いただいた上で、総合での受験を推薦しております。
 臨床検査医学教室は通常10名前後の先生方で構成されていますが、その仕事は大きく上記で言及した2つに分けることができます。1つは検体検査を主とする検査専門医の仕事で、検査室の血液、化学、微生物などの検体検査の専門家として活動しています。ひとつの領域に偏らず全ての検査領域で仕事することで、研修を行っていただく際も幅広い知識と技術が得られると思っております。もう1つは、生理機能検査、特に超音波検査を主とする仕事で、こちらも臓器に偏らず総合的な研修が可能であり、多くの科から検査依頼を受ける当検査部門の特色となっています。
 なお、当検査室は検査専門医と超音波専門医の認定研修施設となっていますので、両方の資格取得のための研修は容易に可能です。教室内の複数の者が既にこれらの資格を取得しております。また、指導医としても活躍しております。
 今後も、検査の部門で「総合」をキーワードに、偏りなく勉強できるような態勢を整えて行きたいと思っています。

山田教授からのご挨拶

臨床検査は言うまでもなく医療には欠かせないもので、その重要性は高くなる一方です。それを実施し、研究し、教育するのが私たちの分野です。ところで臨床検査というと、多くの臨床医にとっては、あまりに身近過ぎ、また話題によっては疎遠に感じているのではないでしょうか。例えば、多くの内科医は血算や一般的な生化学検査などは日常的に精通しており、臨床的評価においてはなにも検査専門医の出番ではないと思っているでしょう。それはその通りです。しかし例えばアルカリホスファターゼという酵素が血液中で活性が高くなるのはどういうメカニズムが背景にあるのか?どのようなサンプルで測定値に影響がでるのか?なんにも異常がないのに高い症例に遭遇したらどう考えたらいいのか?など少し突っ込んだ話題となると詳しく説明できる人はそうはいないでしょう。私たちは臨床検査も勿論サイエンスであると信じています。その項目はどのような物性であるか、どのように測定するのか、どのような機序で検査値が変動するのか、などなど知識として持ち、明確でない場合は自ら研究し、それを啓蒙する、それが私たちの仕事です。以上のことは臨床検査医学を説明するためのほんの一例であり、実際は間口が広く、やりようによっては自身の実力を存分に発揮できる分野です。少しでも興味を持たれた方、いつでもwelcomeです。

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