超音波ガイド下穿刺

 超音波画像を利用した臓器または腫瘤などの穿刺が行われる前には、いわゆるブラインドといわれるように経験的な穿刺が行なわれていたが、目的とする腫瘤の穿刺ができなかったり、他の臓器を穿刺したりすることがあり、これらは名人芸のごとく熟練を要した。しかし、超音波を用いて、リアルタイムにその画像を見ながら穿刺を行うようになってからは、安全かつ確実に穿刺が可能となり、たとえば1cm程度の肝細胞癌、5mm程度の甲状腺腫瘤なども、やり方を覚えることでだれにでも安全かつ容易となった。
 基本的にはどんな臓器でも超音波で描出できれば行う事ができる。多く行われているのは、肝臓の生検(肝細胞癌などの腫瘍の診断、肝硬変症の診断)、腎生検、前立腺の生検,膵腫瘤の生検などの腹部臓器、胸部では肺・縦隔腫瘤の生検、心膜液貯留穿刺などの比較的体深部に対して行う物と、乳腺腫瘍・甲状腺腫瘤などのような体表臓器の腫瘤である。特に後者では合併症もほとんどなく行えるために、外来検査として多く行われている。

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