コントラスト法

 これまで、コントラスト法として超音波で用いられていたのは、炭酸ガスと生理的食塩水、ブドウ糖液などを混合し泡立てることで小さい気泡を作製して、経静脈的に右心系を描出する方法、血管造影時に経動脈的に二酸化炭素などのガスを同じく小気泡として注入する手法であった。これらは、右心系の疾患およびシャントなどある特殊な場合では有用であったが、右心系に注入した気泡は肺を通過しないため心筋梗塞の病巣の描出、腹部臓器の造影効果はなく、X線CTに用いられるコントラスト剤ような肺を通過する造影剤の出現が求められていた。
これらの目的で、数年前にアルブネックス(商品名)と呼ばれる造影剤が発売されたが、造影効果が期待されたほどでなく、現在日本では市販されていない。次世代の造影剤として、ヨーロッパ・アメリカでいくつか作製されており、日本でもいくつかの施設では治験が行われている。この秋にソノビスト(商品名)といわれる新しい造影剤が発売予定である.
 今後、この分野でも既に述べたようにCTの造影剤と同様な使用ができ、かつ有効性があれば臨床へ役立つものとなるであろう。この分野も今後の研究が非常に期待されている。

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