Harmonics(ハーモニクス)

これまで、超音波画像は発射された超音波の周波数に基づき、2.5MHzなら2.5MHzの周波数の信号領域について解析し、画像を作製していた。ここで述べるハーモニクスとは、発射した周波数の2倍の周波数でかえってくる信号について処理し,画像を作成するものである(たとえば2.5MHzを発射して5.0MHzで受信する).これに最も関係するのは組織の非線形性であり,非線形の程度が強い組織ほど強い信号が認められる.これは,native harmonic image などとも呼ばれている.

この手法の長所は,受信信号のS/Nが良好なことで,心臓などでは心筋と内腔の境界が明瞭となり両者を区別しやすい.その理由は,確かに反射してくる信号はもとの周波数領域に比較し弱くなっているが,画像を邪魔する雑音の多くはもとの周波数領域に多く存在するため,この周波数領域ではあまり存在しないためと考えられている.

また,一定の超音波造影剤に向かって超音波を発信すると、元の信号の周波数のみでなく、その整数倍の波長の信号も強く返って来ることが知られている。
この信号を用いて画像を作製する事で、元々のBモード画像に影響されない画像をつくることができ、造影剤の存在する部分をより効果的に表示可能である。この分野は、超音波造影剤の進歩とともにますます発展すると考えられる。

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