スカイラインQ&A(基本編)

こちらはスカイラインに関する基本知識です。


Q1.「スカイライン」という車名は何処から来たの?

A1.
 「スカイライン」という言葉の意味はご存じのとおり「地平線」とか「空を背景とした輪郭線」といった意味です。もともとスカイラインを最初に作ったのは今は無きプリンス自動車(現在の日産に吸収合併)というところで、実はこのプリンス自動車、もともとは零戦のエンジンを作っていた立川飛行機と中島飛行機が前身となっているのです。
 第2次世界大戦でアメリカに負けた日本はGHQにより航空機産業の道をたたれました。そこで他の産業に移らねばならなくなったエンジニアが集まってできたのがプリンス自動車なのです。飛行機と空(スカイ)、プリンス自動車のエンジニアにとっては忘れられないものだったでしょう。こうした空への想いが「スカイライン」という車名を生み出させたのです。ちなみに「スカイライン」という名前を考え出したのは初代から7代目スカイラインまでの開発に当たった櫻井眞一郎氏です。どうも櫻井氏は志賀高原で見たスカイラインの美しさに心を奪われ、それに車のイメージを重ねたみたいです。


Q2.C10とかは何を表すの?

A2.
 このC10というのは車の型式のことです。実際の車名の他に必ず車には型式記号があります。たとえば現行シルビアで言えばS14とかいうふうにです。
ちなみに
初代スカイライン・・・ALSI(BLSIは初代グロリアとなっています)
2代目スカイライン・・・S50、S54A、 S54Bなど
3代目スカイライン・・・C10
4代目スカイライン・・・C110
5代目スカイライン・・・C210
6代目スカイライン・・・R30
7代目スカイライン・・・R31
8代目スカイライン・・・R32
9代目スカイライン・・・R33
10代目スカイライン・・・R34

 あくまでも基本はこれで、グレード別によけいな接頭語がついています。たとえば3代目スカイラインのGT-RになるとPGC10(4ドアハードトップ)、KPGC10(2ドアハードトップ)というふうにおまけが付きます。まことに恐縮ながら僕の車はECR33です(笑)


Q3.スカイラインのエンジンはどうして直列6気筒がメインなの?

A.3
 実はスカイラインに初めて積まれたエンジンは1500ccの直列4気筒でした。第1回日本グランプリに参戦した初代スカイライン・ALSIは残念ながら惨敗を期してしまいました。ところが当時、技術を売り物していたプリンス自動車にとってこの結果は当然許されるべきことではありません。翌年の第2回日本グランプリに向けてでてきたのが2代目スカイライン・S50の大改造計画です。基本的に直4を搭載していたこの車に、グロリアの直列6気筒を載せることを考えついたのです。その結果スカイラインのノーズは直6が納まるように延長され、結果的にはこれが功を奏し、あのポルシェカレラ904とのデッドヒートを繰り広げるという快挙を成し遂げました。この車が
スカイラインGT(限定100台の販売)であり、「日本車初のGT」が誕生したのです。

 そのあとスカイラインの上級グレードには直6を積むようになったのは言うまでもありません。但し、R30系は直6のスカイラインというより直4を積んだスカイラインという印象が強いです。基本的に前のスカイラインが直6を積んでいたから次も直6だというところが正直なところだと思います。スカイラインといえば直6という固定観念がそうさせているのかもしれません。ただ、次期スカイラインR35はV型6気筒を搭載するらしいですが・・・。
直6についてはここを参照


Q4.スカイラインの「GT」とはなんのこと?

A4.
 「
GT」とは「grand touring」の略で簡単に言えば、大陸間を移動するといったところでしょうか。大陸間を移動するということはかなり長距離を移動するということになります。そのような車に必要なもの、それはまず人が乗っても十分なキャビン(室内空間)を有していること。長距離を移動するということはいつも真っ直ぐな道とは限りません。従って優れた足周りを有していること。スポーツカー的要素(スポーツカーではない)を兼ね備えた車が「GT car」であり、まさにスカイラインなのです。

 このように「GT」を名乗る車の土壌はヨーロッパにありました。当然、日本で一番先に「GT」を名乗ったのはスカイラインです。よく「スカG」と言われているのは「スカイラインGT」の略のことです。あくまでもスカイラインは「スポーツカー」などではなく「GTカー」なのです。スカイラインは走りにはこだわっているにも関わらず、中に乗る人(運転席以外)のことも考えられて作られている車です。ここが走りのみに重点を置いた純粋なスポーツカーとは違うところでもあります。僕が思うに、あくまでも日本の車の中でスポーツカーと呼べるのはNSX、フェアレディZ、ユーノス・ロードスターぐらいなもんでしょう。スカイラインGT-Rはこれまたスポーツカーなどではなく、レーシングカーのベース車輌という位置づけです。


Q5.スカイラインの愛称ってどんなのがあるの?

A5.
 基本的に宣伝用につけられたキャッチコピーが使われています。
C10型・・・「愛のスカイライン」「ハコスカ
C110型・・・「ケンメリ
C210型・・・「ジャパン
R30・・・クルマは愛だのキャッチコピーがつけられたので「New愛のスカイライン」「ニューマンスカイライン」「鉄仮面
R31・・・「これも一つの都市工学です」のキャッチコピーがつけられた「都市工学スカイライン」、7代目なので「セブンス
R32・・・「超感覚スカイライン
R33・・・「GT9(ジーティー・ナイン)」

ただし、C10の「ハコスカ」というのはこのクルマが現役を去ってしばらくしてつけられたもの。
C110は当時のスカイラインのCMに「ケンとメリー」がでていたので「ケンメリ」
R30のニューマンスカイラインというのは、CMキャラクターがポール・ニューマンだったために巷で言われるようになったもの。同じく「鉄仮面」もマイナーチェンジ後のデザインが鉄仮面みたいからという理由でやはり巷で言われるようになりました。
R33の「GT9」は一般公募で選んだ愛称ですが、知っている人はほとんどいないでしょう(笑)。
ただR30以降は愛称で呼ばれるよりも型式がそのまま使われることが多いです。


Q6.スカイラインの伝統的な丸目4灯のテールランプはいつからでてきたの?

A6.
 リアから一目見てスカイラインと分かるあの丸目4灯は、4代目スカイラインから採用されました。当時としては斬新なデザインで軽自動車のようだと悪口も言われたそうです。そしてこのときのデザインは、新型スカイラインR34と同じように外側の丸目が大きいデザインでした(個人的には同じ大きさが好き)。その後この丸目は踏襲されていますが、当然デザインはそれぞれ違っています。また、同じモデルでもR32やR33のセダンとクーペでは微妙にこの丸目が違っていたりします。
ちなみにこの丸目4灯、4代目以降のスカイライン全てに搭載されたわけではありません。R31は僕が知っているだけでテールランプの種類は3種類あります。その辺の在り来たりなクルマのようなテールランプ、四角目4灯、そしてスカイラインを象徴する丸目4灯です。GTグレードでないスカイラインには丸目4灯はつけないというのが実際のところです(廉価バージョンのスカイラインにはついていない次期がありました)。


Q7.サーフィンラインとは何?

A7.
 サーフィンラインとはC10型スカイラインから採用された特徴的なエクステリア(外装)のことです。C10からC210の3代のスカイラインには、ボディサイドのウエストライン下につけられた特徴的な張り出しがあり、この張り出しのことをサーフィンラインと言っています。エアロダイナミクス的にはなんの意味もない、このサーフィンラインはR30からは廃止されています。当時は、このサーフィンラインもスカイラインという車をあらわす象徴となっていたことは事実です。そして、1998年5月25日、新型スカイラインR34がデビューし、クーペモデルのみこのサーフィンラインが復活しました。


Q8.「羊の皮をかぶった狼」とは?

A8.
 それは第2回日本グランプリ以降、スポーティセダンとしての地位を確立したスカイライン2000GT-B(S54-B・2代目スカイラインです)につけられたニックネームです。なぜ「羊の皮をかぶった狼」なのかといえば、それは外観上は何の変哲もない普通のセダンでありながら走りの実力は他の車をよせつけなかったことにあります。外見はおとなしいのにいざ走ってみると速い、これがこのニックネームをつけられた理由です。そしてこの伝統は現在までも受け継がれています。


Q9.GTバッチって何?

A9.
 GTバッチとは2代目スカイラインのGTグレード以後、歴代のスカイライン(当然GTグレードのみ)の外装にさりげなくついている野球のホームベース型をしたバッチのことです。中にGTの文字を有し、白と赤もしくは白と青で色分けされたデザインとなっています。赤いエンブレムはサーキットで活躍したS54Bに、青いほうはS54Aに初めてつけられました。GTグレードの車とそうでない車を差別化するためにつけられたものですが、これまたスカイラインという車を象徴する一つとなっています。
 そしてこのGTバッチ、赤いほうをレッドエンブレム(または赤バッチ)と言うのですが、GTグレードの中でもさらに走りにこだわったスカイラインにしかついません。GT-Rはもちろんのこと、スタンダードなスカイラインの上級GTグレードに採用されています。ちなみに僕の車ECR33もレッドエンブレムです(笑)。
 スカイラインのGTグレードは基本的に直列6気筒エンジンを搭載しています。では直列4気筒を搭載していたスカイラインはどうなっていたのかといえば、こちらはTIとかRSといったバッチが用意されていました。TIバッチを採用したのは 5代目スカイライン・C210型のファミリーグレードからです。TIとは「Touring International」の略です。またRSバッチは6代目スカイライン・R30の2000RSシリーズに採用され、RSとは「Racing Sport」の略のことです。


Q10.スカイラインにはワゴンがあったって本当?

A10.
 本当です。
C110C210にはワゴンR30にはバン(ハッチバック)R31にはワゴンがありました。はっきり言って超レアものです(笑)。気を付けてみると極たまに走っているのを見かけます。それでも年に5回あればいい方です。(あくまでも僕に限ってです。当然所有している方はこの限りではありません。当たり前か・笑)結局は売れなかったということ。まあ、スポーティセダンとしてのイメージが強いスカイラインにはバンやワゴンがでてもあまり買う人はいないでしょう。
 ちなみに今発売されているステージアは発売前、スカイライン・ワゴンとスクープされましたが結局ステージアという名前ででてきました。シャーシや足周り、エンジンが一緒のことを考えると兄弟みたいなものです。今後スカイラインワゴンがでるかどうか分かりませんが、発売されてもきっと売れないでしょう(ここまで言い切って良いのか・笑)。ふっと現れてはふっと消える、そんな存在です。
なお、R30、R31のワゴンは一応、GTを与えられていました