今回は、僕の友人の一人について述べようと思います。そいつと は、小学校、中学校、高校と12年間も一緒でした。しかし、小学校 の頃からそいつのことを詳しく知っていたわけではありません。中 学3年になるまで一緒のクラスになることがなかったのです。ただ、 彼は足が異常に速く(別に悪さをして逃げるのが速かったわけでは ない)、小学校の頃から陸上の全国大会に出場するほどのすばらし い脚力を持った奴ということでかなり有名でした。確か、県の記録 保持者だったと思います。僕自身、将来はオリンピックにでもでる んじゃないかと思っていました。クラスでは委員長を歴任するな ど、とにかくすごい奴なのです。
ただこのすごさはこれにとどまりませんでした。中学校の時の修 学旅行で二条城に行ったときに「うぐいすの廊下」(確かこんな名 前だったと思う)でホントにウグイスの鳴き声がするのか試したか ったらしく飛び跳ねて怒られたり、掃除の時間に雑巾を投げそれを たまたま通りかかった恐い先生の頭に乗せてしまったり、また別の 掃除の時間に雑巾を投げ、窓硝子を割ってしまったりと結構派手に いろいろやらかしてくれました。
そんな彼も高校に入ってからは結構おとなしくしていたようです が、3年の時にみんなで持ち寄った(注:僕は持ってきていない)ある本(想像に任せます)を一人ですべて持ち帰ったりしました。実 際に数えたわけではありませんが、量としてはかなりあったと思い ます。
そして彼は大学に進学しました。北の方の大学に行き寮生活をす るようになったのです。後で彼に聞いたのですが、その「ある本」 は家に置いていくわけにもいかず荷造りと一緒にこっそりと下宿先 に送ったそうです。
大学に進学してからは、僕と彼は異なる大学なので頻繁には会えなくなりました。そんな彼も長期休暇には実家に帰ってきました。 ただ、その帰省手段がまたすごいのです。彼は青森に下宿していた のですが向こうでバイトをしていました。新聞配達のバイトです。 新聞屋のカブ号で新聞配達をしていました。なんと、その新聞屋の カブ号でこっち(栃木)まで帰ってきたのです。地図を見てみれば 分かりますが青森から栃木まではかなりの距離です。車で高速を使 ってもかなりのもんです。当然50ccのカブ号では高速には入れませ ん。国道4号線を使って帰ってきたとのことでした。彼が言うには 「カブ号だと燃費も良く、帰ってくるのに安くつく」とのことでし た。僕たち地元の連中はそれを聞いて唖然としました。とにかく彼 の行動力?には脱帽しました。当然、再びそのカブ号で青森まで帰っていったことは言うまでもありません。
彼は今年の3月に大学を卒業し、こっちに戻ってきました。学校の先生になるべく教員採用試験を受けたのですがダメだったとのことでした。こっちで何をやるのかと訪ねたら「向こうで易者の資格 (僕には易者に資格がいるのか分かりませんが)を取ったからこっちで易者をやる」と言うのです。実際それから易者をやっていたの かは僕には分かりません。しかしなぜか今は、小学校の先生に納まっているようです。
こんな彼も地元の悪友連中(嘘、みんないい奴です)の中で「爆弾小僧」と言われていることは知りません。そして、こんな彼と今でも僕は友達(のつもり)です。
この文面を読んで「彼」が誰だか分かった方、僕にメールください (笑)