部門紹介

教授ごあいさつ

伝統ある自治医科大学 腎臓内科学教室の第三代教授として就任いたしました長田太助でございます。当教室は腎臓診療のエキスパート育成を目指し、循環器内科学教室から独立したことに起源を持ちます。初代:浅野泰先生、第二代:草野英二先生が医局を大きく育てられ、現在医局員40名を超える国内屈指の腎臓病学研究の教室に成長しました。その伝統を継承し、さらに発展させるべく努力をする所存です。当教室は附属病院腎センターの内科部門を担っており、外科部門を担当する腎臓外科教室とは緊密な診療協力関係を構築しております。腎炎・ネフローゼ症候群に対する効率的治療、透析療法の導入はもちろん合併症対策にも力を入れております。また腎移植術前後に内科医が積極的な関与をすることも目指しており、センター化された腎臓治療ユニットとしてのメリットが存分に生かされているのは特筆に値すると思います。

当教室は臨床教室ですのでもちろん臨床を中心に据えた教室運営をしてまいります。わが国では少子高齢化が世界で最も速いスピードで進行しており、このまま生活習慣病とその合併症である慢性腎臓病が増え続ければ、腎代替療法の必要件数が増加し、社会保険財政を脅かすことは明らかです。医局員と共に重症の腎不全の治療について研鑽を積むことはもちろん大切ですが、重症の腎不全の患者さんの数を増やさないようにすることも重要な課題と考えております。早期の異常を的確に捉えて、なるべく早めに医療的介入をすることが必要ですが、そのためには医師や医師の卵への教育だけではなく、一般住民の皆様への啓蒙活動も重要です。そのような面での活動も進めてまいります。

また臨床研究や基礎研究の面でも今後さらに発展させる決意でおります。腎不全の進行を抑制できると言われている既存の薬剤でも、どの様なタイプの患者さんでよく効くのか、どのタイミングで使うのが最も効率的なのか等、臨床研究を通して今後明らかにしていかなければならないことは多数あります。またその機序はどの様なものなのか、分子レベルでの作用を研究することも必要になってきます。臨床で見つかった問題点を最新の研究手法で解決し、基礎研究で明らかになったことを臨床にフィードバックしていく。またそれを元に新たな課題を見つけ、様々な手法で解決していく医学的な好循環を生み出してまいりたいと思います。腎臓を研究するには自治医大腎臓内科に行くしかない!と国内外を問わず賞賛されるような医局を作り上げてまいります。志ある若い医師諸君の自治医大への選択を歓迎いたします。

教授プロフィール
1992年 東京大学医学部卒、東大病院研修医
1993年三井記念病院・腎センター レジデント
1995年東大病院第二内科(腎臓・内分泌内科)医員
2000年医学博士取得(東京大学)、米国留学(~2003)
2004年国立病院機構京都医療センター 室長
2006年東大病院循環器内科 助教
2008年東大大学院 特任准教授
2011年獨協医科大学循環器・腎臓内科 准教授
2013年自治医科大学腎臓内科 教授
専門・実績
  • 高血圧性疾患の診断と治療
  • 慢性腎不全の透析療法と合併症の診断と治療
  • 各種腎炎、ネフロ-ゼ症候群の診断と治療
所属学会
  • 日本内科学会
  • 日本腎臓学会
  • 日本透析医学会
  • 日本高血圧学会
  • 日本内分泌学会
  • 日本循環器学会
  • 国際腎臓学会(ISN)
  • アメリカ心臓協会(AHA)