"Patient is best teacher!"
これから、毎月1回づつ、面白い症例、あっと思う症例、珍しい症例などを出
来る限り、分かりやすく、手術所見まで含めて、ホームページに載せて行きたいと思います。
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症例11 OT 69才女性266577 Basilar top giant aneurysm 970601
主訴:CTにて脳動脈瘤の疑い
病歴および入院後経過:
1994年11月頃、blurred vision あり、MRにてbasilar top aneurysmが疑われ、12月
14日脳血管撮影にて、確認された。当初、血管内手術を予定したが、動脈硬化症が著しく、
TAEは不可能だったので、後日、直達手術を行うこととした。giant aneurysmのため直達
手術は、合併症が相当強く出現すると予測されたので、SCAのproximal 部でクリップするこ
ととした。
入院時神経学的検査所見:
(HCF) np
(CN) np
(MOTOR) np
(SENSORY) np
(REFLEX) np
(CBLL,SPINAL) np
(OTHERS) np
画像検査所見:
入院時MR, T1WT,sagittal 。pons上方でmidbrainを主として占拠する上方は高吸収域に囲
まれた低吸収域の mass。その下方はflow voidを思わせる巨大な低吸収域がみとめられ、
giant aneurysmにcompatibleな所見である。aneurysm wallはenhanceされている。
入院時MR, T1WT, axial。midbrain を占拠する高吸収域として増強を受ける動脈瘤壁および
内腔のflow voidを示す低吸収域がみとめられる。
入院時MR, T1WT, axial。上に示したsliceの更に下方のslice。
術前R VAG A-P。内部に島状のthrombusのある奇妙な形の血栓化した脳底動脈頂部巨大
動脈瘤。
術前RVAG lateral。脳底動脈頂部巨大動脈瘤がみられる。この写真では、画像が悪くて
動脈瘤全体が造影されてみえるが、元の写真では、動脈瘤内部には、thrombusがみとめ
られる。
手術所見:
Right subtemporal approachで、術野中央に見えるSCAのproximal部のbasilar artery
本幹をクリップした。 対側のoculomotor nerve, SCA, basilar artery, anerysm neck
近傍などがみとめられる。
術後 L CAG lateral。左後交通動脈は、通常より太く、充分に機能していることが窺われる。
VAGでは、本幹をクリップしたため、もちろん動脈瘤は描出されない。このCAGは術後1年の
ものであるが、動脈瘤内腔は殆ど血栓化されて、今回は描出されない。
術後経過とまとめ:
これは、incidentalに発見された、未破裂巨大脳底頂部動脈瘤であり、当初、血管内手術
を予定した。動脈硬化が著しく血管内手術は不可能だったので、高齢であったことも
考慮し、更にこの例では幸なことに、後交通動脈が充分に機能していたので、上小脳動脈の
近位部で脳底動脈本幹をクリップした例である。今回と同様に、次善の策として、main
feederの椎骨動脈をligation することもあるが、SCA proximal ligationの方が、より
効果的であると思われ、選択した。 術直後一過性に意識障害が出現したが、術後数日で改善
し、現在は術前と同様な生活を送っている。
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