"Patient is best teacher!"
これから、毎月1回づつ、面白い症例、あっと思う症例、珍しい症例などを出
来る限り、分かりやすく、手術所見まで含めて、ホームページに載せて行きたいと思います。
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症例12 TM 40才男性712463 Lt Central Meningioma 970610
主訴:突然の激しい頭痛、右片麻痺
病歴:1997年5月のある朝、突然激しい頭痛を、前頭部に感じた。と同時に、言語障害と
右片麻痺が出現したので、近医を受診。CTにて、脳腫瘍を疑われ、当センターに
紹介された。
入院時神経学的検査所見:
(意識)JCSで大略3点に相当
(HCF) 運動性失語症のために、検査不可。
(CN) 右顔面神経麻痺
(MOTOR) 右片麻痺(上肢3/5、下肢4/5)
(SENSORY) 右半身知覚鈍麻
(REFLEX) 右上下肢の腱反射亢進
(CBLL,SPINAL) 検査はほとんど不可。
(OTHERS) 両側鬱血乳頭
画像検査所見:
入院時MR sagittal slice T1WT Gd(+)
入院時MR frontal slice T1WT Gd(+)
入院時E-CAG sun-burst appearanceがみられる。
手術所見:
硬膜上にfeederのMMAが多数みとめられる。
arachnoid planeを指標に腫瘍を大脳皮質から丁寧に剥離した。
全摘出した腫瘍と髄膜の一塊。中央の暗赤色の部分がsun-burstの中心部。
骨弁に見られたhyperostosis。
術後経過とまとめ:
発症が、突然の激しい頭痛と片麻痺という、腫瘍にしては、非典型的な発症形式の症例で
外来当初、クモ膜下出血が疑われた。
手術は、supine-lateral positionにて、通常の開頭術が行われた。
腫瘍と脳との境のarachnoid planeの発達が悪く、やや癒着が強かったが、骨弁は
もとより、腫瘍は全摘除された。いわゆる、Simpson grade 1の手術であった。
術後、上肢に強い右片麻痺と運動性失語症が、術前より強く出現したが、徐々に、
改善傾向を示している。この様な「クモ膜下出血」様の発症形態を取る髄膜腫も存在する。
ちなみに、髄膜腫には痙攣発作の既往が多いが、本症例には、痙攣発作は今までに、一度も
なかった。
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