"Patient is best teacher!"
これから、毎月1回づつ、面白い症例、あっと思う症例、珍しい症例などを
出来る限り、分かりやすく、手術所見まで含めて、ホームページに載せて行きたいと思います。
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症例14 SM 64才男性179754 Left Acute Subdural Hematoma 970630
主訴:右上肢のfocal convulsive seizure, speech disturbance
病歴:1997年6月4日頭痛を訴え、バファリンを服用。翌朝、起床時にロレツがまわらず、突然
右上肢の痙攣発作が出現し、近医を受診。CT上で、急性硬膜下血腫が疑われ、当科へ転送された。
入院時神経学的検査所見:
(意識)level:1-3
speech :not fluent probably motor aphasia
(MOTOR) right hemiparesis (upper:3/5, lower:4/5)
(SENSORY) np
(REFLEX) right side hyperreflexia
(CBLL) not examined
(OTHERS) neckstifness (-)
画像検査所見:
入院時CT 左側頭・頭頂部に硬膜下血腫と思われる凹レンズ状の高吸収域
術後CT 硬膜下血腫はきれいに消失
右肩の挫傷、おそらく受傷前日、酔って、千鳥足で転倒した
術中所見:青黒い硬膜
術中所見:硬膜下血腫
術中所見:硬膜下血腫全摘出後、脳表面は、一部のクモ膜下出血を除いて、きれいである
手術所見:
通常の開頭を行い、硬膜が薄黒かったので、硬膜を開く前に、血腫の存在は分かった。
血腫は大脳表面と少しも癒着はなく、スルリと全摘出された点は、いわゆる外傷による血腫とは、
全然異なる。大脳表面にも、わずかのクモ膜下出血をみとめるのみで、脳挫傷は少しもみとめられ
なかった。肝機能障害とそれによる出血傾向がベースにあるため、極く軽微な外傷(頭皮上は
きれいで何らの外傷の痕跡もみとめられなかった)による橋静脈からの出血が止まらなかった
ための血腫形成と考えられる。
術後経過とまとめ:
既往歴でアルコール多飲(1日に日本酒で4〜5合)がみられ、手術時、右肩、右大腿部に皮下出血が
みとめられた。恐らく、前日に、相当、酩酊し、軽度の頭部外傷はあったものと想定される。入院時
の血液・生化学的検査では、血小板:6万、ビリルビン:9.0 であり、肝機能障害と出血傾向が
あったてめに硬膜下血腫の合併をみたものと思われる。術後2週間目に、独歩で退院した。
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