"Patient is best teacher!"
これから、毎月1回づつ、面白い症例、あっと思う症例、珍しい症例などを出
来る限り、分かりやすく、手術所見まで含めて、ホームページに載せて行きたいと思います。
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症例20 CY 52才 女性 142802 SAH? 97/11/1
主訴:突然の頭痛
病歴:1997年9月15日の午後3時頃、買い物帰りに突然激しい頭痛を感じ嘔吐もみとめられた。
近医にて、クモ膜下出血を疑われ腰椎穿刺を行ったところ、血性であった。入院翌日に再び、
腰椎穿刺を行ったが、pinkishであった。CTでは、SAHはみとめられなかった。脳血管撮影
では、IC-opthalmic aneurysmが疑われ、手術を勧められたが本人の希望で9月16日に、
当センターへ紹介入院となった。
当科でのCTにても異常はみとめらず、脳血管撮影の結果から、intra-cavernous aneurysm
の可能性が高いと考えられ、2週間後、血管撮影を再度行うこととした。Hunt & Kosnick grade
1、WFNS grade 1 であった。後で家族の話では、初回の腰椎穿刺は何回も刺されたとの
ことであった(taraumatic SAHの可能性も否定出来ない)。
入院時神経学的検査所見:
(意識)clear
(HCF) np
(CN) np
(MOTOR) np
(SENSORY) np
(REFLEX) np
(CBLL,SPINAL) np
(OTHERS) neckstifness (-)
腰椎穿刺:当科での穿刺で、traumatic tapであったが、4本目の試験管で取った髄液もpink
であったので、SAHと思われた。
画像検査所見:
入院時CT クモ膜下出血はみとめられない。
入院時脳血管撮影 Lt CAG AP view 内頚動脈内側に動脈瘤がみとめられる。
入院時脳血管撮影 Lt CAG left anterior oblique view
pointing to medio-inferiorでC3 portion近傍のaneurysmがみとめられる。
intra-duralかどうかは不明。
入院時脳血管撮影 Lt CAG lateral view
C3 portion medial に涙状の陰影として投射されている動脈瘤がみとめられる。
手術所見 dural ring を破り、内頚動脈を更にproximalへ追ったが動脈瘤はみとめられない。
全経過とまとめ:
97/9/15午後4時頃、買い物から帰宅して、突然、頭痛、嘔気、嘔吐に襲われ、近医受診。CTおよび
腰椎穿刺が行われ、SAHと診断され、当科へ紹介された。当科のCTではSAHは見られなかったが、
腰椎穿刺で初めtraumaticであったが、pinkishであったので、急遽、脳血管撮影を行い、内頚動脈の
内側に動脈瘤がみとめられた。しかし、intra-duralかどうかは不明な場所であった。intentional
delayed operation としてfollow。発症17日後に試験開頭を行ったが、やはり出血源となる動脈瘤は
みられなかった。この術中、cavernous sinusが開き、相当の出血をみた。術後4日目にmotor aphasia
が出現、spasmによるものと思われた。通常の方法で何とか、これを乗り越え、幸、今は、no deficitで
家事をこなしている。なお、今回の経験から、non ruptured aneurysmの手術においても、術中に、
かなりの出血があった場合は、術後脳血管攣縮が起こり得ると思われた。
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