"Patient is best teacher!"


これから、毎月1回づつ、面白い症例、あっと思う症例、珍しい症例などを出
来る限り、分かりやすく、手術所見まで含めて、ホームページに載せて行きたいと思います。
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症例  IY 46才 女性 826040  Left hemifacial Spasm   981106
 
主 訴:左眼輪筋および口輪筋のぴくつき 現病歴:約10年前から、左眼瞼のぴくつきが始まったが、放置していた。徐々に、頻度や強さが     増し、近頃は、左口角の筋肉までぴくつく様になり、近医からの紹介で、今回は、本人が     手術を依頼してきた。 既往歴:特記すべきことなし。 入院時神経学的検査所見:    (HCF) np (CN) np, without left hemifacial spasm (MOTOR) np (SENSORY) np (REFLEX) np (CBLL,SPINAL) np (OTHERS) none
画像検査所見:        入院時MRI、顔面神経のREZ(root exit zone)近傍にVAのflow voidが認められた。    しかし、やや下方すぎると思われた。
           入院時脳血管撮影、この画像からも、VAとPICAが圧迫責任血管と考えられた。
       実際の手術所見からは、図に示した如く、VAは全然みとめられず、PICAが顔面神経の    REZを圧排していた。これを、decompressionした。
    術後経過とまとめ:手術直後から、顔面の痙攣は、殆どみられなくなった。 更に、特に手術による合併症も起こらなかった。術直後、軽い頭痛と嘔気がみられたのみである。 一般に、顔面痙攣は、人口10万人に対して、約20人にみられ、女性2に対して男性1の割合で 発症するといわれる。 顔面痙攣を患った患者さんは当初は、手術を敬遠し、様々な、経口薬を試すが、投薬当初に、 やや効果のみられる人も居るようだが、殆どの例で効果がなく、徐々に痙攣の頻度が強くなり、 口角周辺にまでおよび、重症例では、痙攣のため眼が開けられず物が見えなくなったり、 あるいは薬によるアレルギーのために、やむを得ず、手術を選択することが多い。 手術の予後は施設にもよるが、当センターでは、大体8〜9割の患者さんで寛解をみている。 合併症として、難聴が数%にみとめられることと、どうしても治らないケースもあるので 注意を要する。
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